たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/軽蔑

Le Mépris/Contempt/軽蔑

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昔々の鑑賞時のメモ

*映画産業への不信、拒絶(ゴダールの抵抗、ラングの起用)
 
*視覚=ビジュアル
赤=室内(不信)、黄=屋外、(軽蔑) 黒=ヘアピース(拒絶)
そしてラスト、青=ゴダールブルー(永遠)
 
*静止
建築物のデザイと構造が凄い、これを見るために、これを観る価値がある
そしてその対象物を映すアングルが素晴らしい、シンメトリックに俯瞰から捉えたカットが秀逸
映画に映されたもの総てに意味があるが、対象物を映すとい行為には意味がないもの(こと)もある
 
*動きMOVE=アクション
部屋の中での対象物の移動、左右、前後
 
*夫から車に促される時のBBの表情がこの映画の総て、戸惑いの先に待つ「軽蔑」、これが総て
映されていない(語られていない)30分の間に不信を与えられ、その後目撃、そして確信へ
男が考えるほど女の感覚はまったく違った次元
男が考えることは全て正解だが、小さなことと判断した誤り、女と男では価値観が違う、比重が違う
 
*何かを得るために何かを失う、バランスをとれるはずなのに、そうはいかない、男の理論に女は付き合わない
 
*ラングがいう「死では解決しない」のとおり胸に忍ばせた銃で撃たず、しかし結果別の形の死が訪れる
 
以上、、、

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今あらためて観て思うのは、

ゴダールは難しく分からないことも多いけど
この作品は比較的分かり易く
センスよくスタイリッシュで

女性の心理が面白く
それに引っ張りまわされる男が哀れで面白い

単純な男の心理とは違い
女からは沢山学んだつもりでいても
ときどき判らないことも多く
そのたんび男は困惑させられる。

だからこそ女は面白い、、、

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BBのヌード(セミね)が綺麗で
それを観るだけでも価値のある(と、いう人も多い)
ゴダールの傑作