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映画一言二言/残菊物語

溝口健二監督作品 残菊物語 レビュー | 月映日記

 

歌舞伎役者・二代目尾上菊之助の悲恋の物語。身分違いの恋を全うして芸の道に励み、妻は悲しい結末を迎えるが、菊之助は素直で誠実で情愛のこもった人物として描かれている。

殘菊物語』は、溝口作品の中でも評価されている戦前の映画であり、1939年のキネマ旬報邦画ベスト・テン第2位に入賞した。溝口の監督作品の『芸道三部作』の一つとして知られている(ただし、他の『浪花女』、『芸道一代男』は現存しない)。本作は、溝口作品の中で、ほぼ全てが現存する数少ない戦前作品となった(146分中143分現存)。映像と音声をデジタル修復した版が制作されており、2015年カンヌ映画祭でプレミア上映されて好評を博した。淀川長治は、黒澤明の『羅生門』、小津安二郎の『戸田家の兄妹』と共に、自身の邦画ベスト3に本作品を挙げている。ブルーレイでも発売されている。(Wikiより)

 

すこぶる評判で、その評判が伝わり公開から日が経つにつれ観客動員を伸ばしている<国宝>だが、原作者の吉田修一は裏方として3年間歌舞伎の世界に身を置いてから書いたそうだ、その一方で吉田にしても監督の李相日にしても溝口の<残菊物語>を何度も観て参考にしているだろう、、、それにしても主人公たちの演技が素晴らしいと賞賛を浴びているものの、目の肥えた通な歌舞伎ファンからすれば吉沢も流星もまだまだダメなんだそうだ、努力賞レベルなのだそうだ、、、市川海老蔵(今の名前は知らん)でさえも「ヘタ」と陰口叩かれるのだから芸の世界は厳しい、子供の頃から甘やかされて育った海老蔵ではいくら血をもってしても叶わぬものなのだろう(本人は将来「人間国宝」確定と思っているようだが)

 

今回は3度目だが久しぶりの鑑賞、やはり素晴らしい、、、溝口の代名詞でもあるが1シーン1カット長廻し、舞台とは違う、移動撮影がある、俯瞰、煽り、ロング、アングル、奥行きのある画、詰まった画がある、いかにも映画的な要素が満載、ほとんどアップがない、それでいて演者の印象は薄れない、、、

 

西瓜、鏡台、女相撲道頓堀川、、、

 

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溝口健二監督 『残菊物語』 : 忘れさられた「身分差別」|年間読書人