たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/道中の点検

 

なかなか西側には紹介されなかったロシアの鬼才アレクセイゲルマン、こういう作品が日本では観られず語られていないのは本当に残念なことだ、、、

 

ドイツ軍に捕らわれていた男が「脱走して来た」とパルチザンに加わるのだが、信用を寄せる男、疑う男たち、本当にコイツは味方なのか、それとも、、、

 

とくにロングのショットがいい(総じてロシア人監督の特徴ともいえる)、寄りの画は思い切り寄る、徹底しているのだ、ブレ人(監督)なのだろうね、、、傑作でした。

 

あらすじ、、、1942年冬。ロコトコフ隊長(ローラン・ブイコフ)が率いるパルチザン隊は独軍占領下のロシア北西部で、ナチスの懲罰隊に包囲されながら困難な活動を続けていた。その部隊にラザレフ(ウラジミール・ザマンスキー)と名のる男がやってきた。彼はソビエト軍伍長で独軍に捕えられ、一度は敵側に寝返ったが、今は後悔し罪を償おうと、占領下のカルナウホヴォを脱出してきたという。ロコトコフ隊長は、裏切者呼ばわりする隊員たちの声をよそにラザレフに食事を支給することを命じた。直情型のソローミン(オレーグ・ボリーソフ)が、そんな隊長に反撥する。ソローミンに同調するペトゥシコフ少佐(アナトリー・ソロニーツィン)。翌朝、独軍を襲い食糧調達をするラザレフ、ソローミン、エロフェイチの三人。ソローミンが敵の弾丸に倒れ、その疑惑がラザレフに向けられる。耐えられなくなったラザレフは自殺未遂を起こした。だが、命をとりとめ、ロコトコフは、彼に身の潔白を立てるチャンスを与えた。それは、ドイツ兵に変装した四人のパルチザンが、独軍支配下のカルナウホヴォの貨物駅に潜入し、食糧を満載した軍用列車を味方の陣営に移送しようとするものだった。亡きソローミンの恋人インガ(アンダ・ザイツェ)を含む四人が乗り込む。ドイツ兵に気づかれずに、引込み線の貨車の合間を縫って食糧列車まで一気に辿りつこうとする三人。その仲間を守り一人、監視台に上り敵の注意を引くラザレフ。貨車がいよいよ引込線を離れ、監視台からラザレフも飛び移ろうとした瞬間、計略が発覚し、サイレンが鳴り響いた。激しい交戦の末、走り出す貨物列車を見届けたかのように、鉄路に崩折れるラザレフ……。(映画.comより)