2作連続でカンヌのパルムドールを制したリューベンの風刺コメディ、、、船に乗る前、船に乗って、島の3ツのパートから成る、、、最初のパートでは「フェミニズム」と「対等(平等)」といった整合性のとれない矛盾を皮肉たっぷりに描いた、、、船に乗ってからは次の「島」への伏線、富の分配の不平等、資本主義と共産主義を、これまた皮肉たっぷりに描く、、、そして島での逆転した秩序、ラストは<猿の惑星>のようなオチの中で「あ、やっぱりそうなるよな」と、人間の欲、、、、前作同様とてもシニカルな皮肉屋さんのリューベンだけど、でも何かを超えられないというか、シニカルさだけで止まっちまう、面白いね、いいねぇと思っても「すげえいいじゃん!」と興奮を覚えるほどにはならない、、、やはり誰でもチャップリンのようになれるというものではないのだね、、、
黒人、障がい者、アジア人、富と貧、、、こりゃ賞を獲りやすいな、、、って、そういう基準そろそろやめようぜ、、、
3.5点