観ていたつもりでいたが記録になかったので観たルメットの<プリンスオブシティ>、、、ルメット監督の<セルピコ><Q&A>と並ぶ警察内部の不正告発もの、、、とはいっても3作とも視点が違う
捜査のための特権を与えられていたニューヨーク警察・麻薬特捜班は“町の王子様”と呼ばれていた。やがてその汚職を調査すべく、内部調査委員会が動き出す。彼らは特捜班の一員ダニエル刑事に取引を持ちかける。ダニエルはやむなくそれに応じ、盗聴器をつけることに。やがて刑事たちの不正が次々と明らかになり、ついにはダニエルと彼の仲間までもが窮地に立たされるが……。実話を映画化した社会派サスペンス。刑事たちの生き様がリアルに描き出される。
今ではメキシコなど中南米系の警官が多いようだけど、ここでは<プリンスオブシティ>と呼ばれる麻薬捜査班の仲間たちイタリア系の警官、イタリア系というとゴッドファーザーで思い浮かぶファミリーの絆、それに似た仲間の絆、その絆と改心の中で揺れる一人の男の物語、友情のはずがそれは裏切りとされ、本人の思い描くものとどんどん離れていく事態が悪化していく、、、ラストはシニカルな終わり方、「正しい行い」とは何か考えて考えても堂々巡りに嵌って行く、、、