＜ロリータ＞に続いて＜愛人/ラマン＞と、たまたまロリコン物を２作続けて観た（＜愛人/ラマン＞の主人公が16、7歳の女の子とは知らずに）、、、両方とも美しい映画だった、、、だけど＜ロリータ＞がいかにもCM出身の監督らしく大袈裟なライティングで実物以上のものを画に収めようとしているのに対して、＜愛人/ラマン＞はイエローというかセピアの色調を基調に自然光を重視しようとした、人工と自然のまったく美しさの意味の違いを感じる２作品だった、、、
物語が同じでもキューブリック版の＜ロリータ＞とエイドリアン版ではまったアプローチが違うものになっている、、、ボクはキューブリックの＜ロリータ＞が大好きで（一般的な評価も低く、キューブリック本人も多くの制約を受けて不満のようだが）、少女の中に潜む女とそれを見抜けなかった中年男の物語がエロティックなシーンがなくても恐ろしく感じて面白かった、、、一方、エイドリアン版は裸は見せないまでもエロを存分に表現していて、女の本性を知りつつ嫉妬に狂うただのおっさんでしかないのが残念だった、、、
＜愛人/ラマン＞はその点存分に裸が出てくるので、エロを期待する観客にもある程度満足いくものだと思うのだが、、、白人が「金と性」の対象でしかアジア人を相手にせず、馬鹿なくせに白人ってだけでアジア人を見下している様が腹立たしい、、、ま、中国人も中国人で結婚は「金」のためであり、そこに「愛」は介入しない、いかにも中国人らしい拝金主義ぶりに呆れるのだが、、、映画自体は美しい画に相当する観客の感情に訴えるものが欠けている気がする、ま、可愛い子ちゃんのエロだけに満足すべき映画なのかもしれないのが残念でした、、、
