たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ウェンディ&ルーシー

 

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二日続けてケリーライカートを鑑賞に劇場へ走った(暑いから走ることないのに、そんな気分ウキウキ)、、、今のところ、今年劇場公開(旧作初公開を含む)鑑賞作品の中で1番といえる<ウェンディ&ルーシー>

 

車上生活者のウェンディは愛犬のルーシーと共にアラスカを目指していた、、、ところが、立ち寄った街のスーパーでお金を節約するために万引きしたため警察に連行され、戻った時にはルーシーはいなくなっていた、、、金もなく、(故障して)車もなく、寝る場所もなく、愛犬も失ったウェンディ、、、その後ルーシーの行方は分かったが、まるでホーボーのように貨物列車に乗り込み北を目指すウェンディだった、、、

 

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ノマドランド>以前のとっくの昔にケリーライカートがノマドランドをやっていたのだ、、、しかもクロエジャオがノマドの実態を描くことに終始しているのに対して、ライカートのそれは丸でノマドランドの「その先」が描かれているようでもある、、、ジャオは確実に<ウェンディ&ルーシー>を観て参考にしているのだから、オスカー受賞の時にはライカートに対するリスペクトの一言を添えるべきだった、、、ライカートにはオスカーよりも名誉ある賞を用意して与えたい気分だ、、、

 

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連日観た両ライカート作品には貨物列車が登場する、人を運ぶ列車ではない、彼女はそんな風景のある街を見て育ったのだろうか、とても寂しく夢を感じない旅に思えるのだ、、、

 

イカートの演出の巧さは、省略にある、、、説明が最小限に少ない、しかし、省略されても、すべてが把握できなくても物語を追うだけなら支障はない、巧い監督は条件の一つを兼ね備えている、、、

 

4☺

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