上から読んでもTENET
下からよんでもTENET
大ヒット上映中の<TENET/テネット>を観てきた
理屈抜きで面白い!
でも、「理屈で説明してくれ」と云われたら答えにくい、、、W
世間では「難解だ」とか
「ストーリーがよく分からない」とか言われているようだけど
そういう難しさはなかった
ややこしいけど、頭の整理が追い付かないってことだけだよ、、、
映画の中では
世の中の時間の進行に
順行と逆行があるわけだけど
そういう現象のメカニズムの解明は本編にはないから
そこに観客がこだわってしまうと面倒なことになるので
頭を柔らかくして受け入れることが大切だ
分かりやすい例としては
<ぼくは明日、昨日の君とデートする>のノーラン版だね(W
ノーランは小松菜奈の大ファンで
<ぼくは明日、昨日の君とデートする>を観て痛く感激し
そのアイデアを拝借して<テネット>を生み出したそうだ、、、ウソ(W
しかしねぇ
この手のタイムトラベルものは幾らでもあるけど
順行と逆行を同時に見せるというスタイルは
はじめての試みのような気がする
通常は
Aの視点から進行した後に、時間を巻き戻してBの視点を見せるよね
でも、ここでは
Aの視点もBも視点も同時に見せる、まっすぐ進んでいるAと逆に動いているBを同じショットの中で同時に見せてちゃう
これがスゴイね、、、
そしてね
いつものノーラン作品と同じように
ファーストシーンでかましているね
ノーラン得意とする映画の王道だけど
今回は<ダークナイト>並みに機能しているね、、、
高級レストランで
テネットにマイケルケインが言う
「(着てるスーツは)ブルックスブラザースかい?」
「はい、そうですが」
「スーツはテイラーで作りなさいよ、どこか知ってる?」
「はい、知ってます」
スーツを作れとクレジットカードを渡されテネットは立ち上がる
そして、まだ出ていなかった料理を
「トゥーゴーしたいんだけど、いい?」と給仕に伝えると
「当店ではそういうことはしておりません」と拒否された
日本人にはよく判らないけど
英国人って、よく米国人をいじるよね
ノーランも確かロンドンっ子だったよね
それと
いつもビシッと決まっているジェームズボンドに対する
<007>のパロディ的なニュアンスでもあるよね、、、
マイケルケインは1シーンでも
さすがに存在感あるけど、
この映画で1番の印象を残したのは
やはりケネスブラナーだろうね、、、
あとね
ノーランは相変わらずの爆破フェチぶりを発揮している
爆破シーンは400億円ともいわれるこの映画のバジェットに相応しいド派手さだ、、、
全編にかかる音楽だけど
きっと、これも逆再生させている音だよね
胸をかきむしるような独特な音、、、、
音といえば
ぜったいI-MAXで観ることをお薦めするよ
まさかDVD待ちなんて
絶対にあり得ない選択だからね!
ラストが、あれだよね、
<続・夕陽のガンマン>のパロディだよね
そんな訳で
映画ファンにはクスっとさせるようなシーンが随所にあるね
<ミッションインポッシブル>(本当は<トプカピ>)の
逆バージョンなんてのも見どころにひとつのシーンだよね、、、
3.5☺