次男が
「やっぱ、ルビッチはスゲエなぁ」と、
絶賛してたから観てみた
ルビッチの傑作ラブコメディミュージカル
ルビッチ組のシュヴァリエと
クローデットコルベールと
この映画でデビューしてルビッチ組の一員になるミリアムホプキンス
男女3人の三角関係
物語
オーストリアのウィーンに住むニコラス・フォン・プレイン第一親衛隊中尉(愛称ニキ)は、優雅な独身生活を過ごすプレイボーイ。友人であるマックスの恋の悩みの相談を聞くが、彼が恋している女性コンサート・バンドのリーダーであるバイオリン弾き・フランジーと恋仲になる。
ある日、オーストリアの友好国であるフラウゼンタウム国王陛下(オーストリア皇帝のいとこという設定)が、王女であるアンナと親善のためにウィーンにやってくる。その歓迎式典のパレード中、馬車が通ったタイミングで、ニキは対面にいるフランジーに笑顔とウィンクをしてしまい、それが王女に向けられたものだと勘違いをされ、新聞記事として扱われ、王女は泣く。
ニキは「王女の美しさのため」と弁明をするが、ハンサムなニキは王女にも恋をされ、フランジーとの板挟みになる。オーストリア皇帝・フラウゼンタウム国王・親衛隊などを含め、結婚の話がどんどん進み、ニキは引くに引けない状況に追い込まれ、結婚させられる。
アンナ王女の国に演奏旅行に来たフランジーは、まだ心が離れないニキと密会をするが、アンナの恋の一途さに打たれ、アンナとの殴り合いも含む話し合いのうえニキからは身を引くことにし、ガーターと置手紙を残す。
アンナ王女はフランジーの影響を受け、タバコをふかしながら今風のピアノを弾くモダン・ガールに変身し(服・下着や靴なども、王室風のクラシックなものではなく、当時のおしゃれなものに変えている)、ニキは混乱しながらも彼女の新しい魅力に気づき、二人は真に愛し合うことになる。
コメディなんだけど
可哀想なんだよね
主人公3人それぞれが
すべてハッピーとはいえないコメディ
モテモテ色男くんは
勘違いから無理やり王女と結婚させられるはめになり
最愛の人を失う
王女は色男に夢中だが
結婚しても色男が夜を共にしないどころか
城を出て一人で街にでかけてしまう
コルベールは
愛し合った男が突然王女と婚約しそうになると
自ら身を引き姿を消す
みんな
どこか孤独なんだよね
だから
最後ハッピーエンド風に終わっても
コルベールを思うと
可哀想で心底楽しい気分にならない、、、
コルベールがガターベルトをはずすシーンがある
脚を見せてヒッチハイクする<或る夜の出来事>の有名なシーンを思い出すが
こちらの方が先
階段が多用される
自宅マンション、お城の階段
主人公は上へ下へと下りたり上ったりを
それはこの映画の男の心情の象徴
エンディングちかくで
王女が色男の元カノをおびき出す
今妻VS元カノ
男としては、立ち合いたくないシチュエーションだよね
いがみ合い、そしてビンタ合戦、でも打ち解ける二人
元カノが王女に色男好みな女になるよう伝授して
二人はまるで姉妹のように別れを惜しむ
(というか、この時点で二人の女性が同化し一体になった感覚)
去っていくコルベールが後ろを振り返らず
「あばよ~(so long)」と、手を振る姿がカッコいい
(キムタクもしくは桃井かおりあたりがいかにもやりそうな、でもコッチが元祖)
あばよ~