たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/月蒼くして

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ルビッチの弟子の中でも、もっともルビッチ寄りな作風と言われているのがオットープレンミンジャーらしいので驚く、オットープレミンジャーに抱くイメージとルビッチが結びつかなかった、、、なのでプレミンジャーの<月蒼くして>を観てみた、、、エンパイヤーステイトビルディングとタクシー内、高級アパートメントの2室のみ、オールセット、、、公開当時は主人公の娘の言動(「セックス」を連呼したり)が奔放すぎると賛否両論になったそうだ、、、映画でなく舞台で良いような、セリフの洪水、、、

 

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冒頭のタイトルで主題歌が流れる、、、え、ララランド?その後主人公のウィリアムホールデンが何かと口ずさむ、やはりララランドの「A Lovely Night」♪のフレーズだ、、、調べてみたがこの件に関しての記述は見つからなかった、誰も言わない触れない見当たらず、この映画があまり観られていないというだけなのか、、、

 

チラ見しただけではオードリーヘップバーンと見間違う主人公の娘はマギーマクナラマ、これがハリウッドデビューのようだが、その後ニ、三本の映画に出ただけで消えている、おそらくどこかの大金持ちが「女優にしておくのが勿体ない」と早々娶ってしまったのだろう、、、なかなかのコメディアンヌぶりでハリウッドのちょっとした損失だったかもしれない、、、

 

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主人公の男がエンパイアステートビルで可愛い若い娘を見つけストーカーのように追いかけ続けナンパする、強引に自分の事務所に誘い、自分の部屋に連れ込む、ついて行く警戒心の薄い娘も娘だが、出逢って数分で男が強引にキスをしても娘は「キスは好き」という、お互いに一目惚れで肉食系ならそれでも構わないが、展開が強引でストーリーを素直に受け入れられない自分がいる、すこし不快感にすら感じる、、、そして数時間後には結婚という言葉まで使って迫る、ワイルダーならどうした?もっと気の利いた感じになるはずだ、、、男、娘、男がその日の朝に別れたばかりの元カノと、その父親、そして娘の父親5人の登場人物による一晩のスッタモンダ、、、あったその日で人生を左右する結婚話の展開、、、

 

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終盤、ミドルショットやアップの連続だったところにきて、いきなり室内でのロングがドンときたときにはオッと、やるなぁプレミンジャー、、、そしてバンと切り替わってクローズアップ、、、好き嫌いはあっても、観とくべき映画の一本だとは思う、、、

 

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