たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/怒りの河

ハズレのない監督
アンソニーマンの<怒りの河>を観た、、、

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出演は、
数々の名作を飾った、言わずと知れた名優ジェームズスチュワート
ダグラスサーク組の筆頭俳優のロックハドソン
アラビアのロレンス><エルマーガントリー><必死の逃亡者>アーサーケネディ
先日亡くなった<大アマゾンの半魚人>女優ジュリーアダムス

物語は
グリン・マクリントックはかつては無法者だったが、今はオレゴン州へ移動する開拓団の道案内人を務めている。 ある日、グリンは縛り首にされかけている1人の男を救った。彼は無法者として悪名高い、エマーソン・コールという男だった。 グリン一行はポートランドに到着したが、コールは土地の顔役ヘンドリックスの賭場に居着いてしまう。 冬が迫って来た頃、開拓団長のジェレミーとグリンはヘンドリックスと契約した食料がなかなか届かないのを不審に思い、ポートランドに様子を見に行った。すると、ポートランドは砂金景気に湧いており、開拓団に売られるはずの食料は砂金掘りの人足たちに売られかけていた。 グリンは食料を奪取するが、コールはグリンを殺そうと謀る、、、

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西部劇ではたびたび
スタジオセットの場面が登場する
人工的に作られた自然のセットは違和感を感じることもある 

本当ならオールロケで撮影したいのは
すべての監督の願いだろうね

でもね、大所帯の撮影隊のロケは
お金も時間も労力もかかるので
ロングの画やアクションシーンを除けば
スタジオで済ませたいのが撮影所プロデューサーの考え

それにしても
スタジオではセットで
屋外なら素晴らしいロケーションで撮ればいいが
今ではスタジオではブルースクリーンの前で演技するのが常になってしまった

それによって
人工的なセットもより自然に見えるから
映画の完成度としては上がるのかも知れないが
演者にとってはどうなのだろう
クロサワなら絶対にあり得ないよね

しかしどうだろう
ハリウッドはスタジオの中や
オープンセットで街を再現したりしてしまうから
やはり演者としてはその中で演じる方が演じやすいだろうね

この映画でも
港町を再現しているそのセットがよくできている
そんなセットを見るのも映画の楽しみだ、、、
(荒野のストレンジャーのようにチープな街のセットもそれはそれで良い)

ところで
この作品で印象的なセリフがあるね

「腐ったリンゴは捨てるしかない、ひとつでも腐ったリンゴがあれば、全体に被害を及ぼすから」

はい、どこかで聞いたことのあるようなセリフだね
そ!金八っさんだね

その元ネタはこの映画だったんだね

そういう意味でも
埋もれていてほしくない映画であるね、、、

「人間はリンゴとは違う」

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