<トスカーナの贋作>
「贋作」について綴った本を出版した作家と
その講演で知り合った女性との
ひと時
女性は男を
「贋作」であると知られていながら
それを展示するトスカーナの美術館に招く
その美術館で飾られている「贋作」は
ニセモノと知られていながら
人々に愛されている
オリジナルVSコピー
その後
夫婦を演じながら時を過ごす
本物の夫婦でない二人
偽なのか?
似ているものなんか?
本物以上のものなのか?
いずれにせよ
「贋作」も「夫婦ゴッコ」も
永遠に本物にはなりえない
それでも
本物だけが真実なのか?
本物意外に真実はないのか?
偽夫婦に愛は成立しないのか?
Beforeシリーズにも似た作り
言葉で埋め尽くされた映画
ほんとは
言葉に頼る映画は好きではない
映画は画を見せるものだから
画によって語るものだから
この移動撮影の長回しのシーンは好きだ