カフェの目の前に車を止め
自分の車を眺めながら茶をしていると
ひとりの女性が現れ
ボクの車の周りを観察し始めた
ボクはしばらく黙って眺めていると
メモと鉛筆を取り出し何やら書き始めた
ナンバープレートの方に廻り込んだ際に
ボクは立ち上がり彼女に近づくと
その女性はそそくさと近所のマンションに姿を消した
一方通行で特に狭い道でもなく
他者や他車に迷惑が掛からない
そういう意味では絶好の場所に停めたのだが
それでも、何かが気に入らないらしい
実害がなくても、許せないらしい
きっと、いつも
そうして暮らしているのだろう
異常にルールに盲従する人たちがいる
そういう人は決まって法律やルールを盾にして「正義」を主張するけど
そんなに目くじら立てるほどのことでもないことでも「正義」を振りかざす
法律なんて「正義」なんてものは実際いい加減なもんなどと考えることもなく盲従する
この窮屈すぎる「ルール大国」の秩序が守られる側面も否定するつもりはないが
「おおらかでない」んだよね
うんざりするほどにね
ぎすぎすしているんだよね
心がないんだよね
みんな穏やかに生きようよ