周防正行は埋もれがちだ
たまにしか映画を撮らない
<シコふんじゃった>から<Shall We ダンス?>まで
5年
<Shall We ダンス?>と<それでもボクはやってない>にいたっては
その間11年
そして
<舞妓はレディ>から今まで
忘れた頃に
良品を届けに現れる
<シコふんじゃった>は
公開当時観たきりで
25年ぶりの再見
<この世界の片隅に>同様
悲しくてやりきれない♪が流れる
とにかく
テンポが良くて
省略が上手くて
構図がきまっていて
ただの
面白い映画ではない
しっかりした作品だ
とにかく
竹中直人がおかしい
こういうのやらせると
昔の芸人みたいに上手いね
ストーリーは
<がんばれ!ベアーズ>のような
ダメチームが成長していくと共に
その日常を描く定番な物語だ
「コネ」で一流企業に就職先が決まった大学生が
落しそうな単位を教授に「お願い」しに行くのが始まりだが
ラストでは
相撲部の存続のためと
人に頼らず(コネ、卒業の御願い)頑張るために
留年を決めたという
『人間としても成長しました』と、
なんとも上手くまとめたラストだ
が
でも
でもね
よくよく考えてみると
留年するってことは
学費がかかるよね
また一年間
親に負担してもらって
頼ることになるんだよね
なんだかなぁ
でもでも
そんな細かいことは抜きにして
日本映画史に残る
さわやかな喜劇の傑作だ