ボクは決して暴力団を肯定するわけではないが、ヤクザが社会的に抹殺されつつある一方で、ヤクザのような素人が幅を利かせ、中国やベトナムや南米の外来種の集団が裏家業を背負うような社会になり、ヤクザの功罪について考えさせられる、、、ヤクザを必要悪とは言わないが、単にそれに代わる悪が街を支配するだけだ、、、
物語が始まる1999年といえばボクの次男が生まれた年、それからの20年間が本編では描かれる、赤ん坊がハタチを過ぎるまでになる長く早い時の流れ、、、主人公が組の家族の一員になり、組を支える子分の一人にまで成長しながら懲役食らってムショに入るまでが本編の丁度半分の前半、出所してヤクザの世界が様変わりしている社会を浦島太郎のように見て組を抜けて新しい家族を得るのが後半、とても進行のよい構成、、、
後半は何度も涙した、、、ヤクザ映画でこれほど泣くのはいつ以来だろう、悲しい、とても悲しい物語だ、、、義理人情の世界が廃れ、代わりに世の中は何を手にしたのだろう、、、損得と金、それは勿論昭和の時代もやくざの世界もあったことだが、何でもありの一般社会でボーダーが見えにくくなってしまった現代に失望するばかりだ、、、
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