スローモーションのことを
映画の現場では
ハイスピードという
通常1秒間に、フィルムなら24コマ、デジタルなら30フレームだが
回転数を上げる(ハイスピード)と
動きはゆっくり見える
だから
バレットタイムといい、ハイスピードではない
しかし
それもスローモーションであることには変わりない
技術的にエポックメイキングとして映画史に残る
スローモーションは人の心を掴む
現実では有り得ないことだが
「ある一瞬」を目に焼き付けさせる効果があるからだろう
数々の名作で素晴らしいスローモーションが生み出された
スローモーションの先駆的な<ワイルドバンチ>
<レザボアドッグス>のオープニング
〈2001年宇宙の旅〉で猿が投げた骨が宇宙船になるシークエンス
<シャイニング>の血の波
<ブレードランナー>の雨の中の映像美
<ダイハード>の悪役の背面落下
<キャリー>の血のバケツからの一連の恐怖シーン
<ガープの世界>のオープニングの赤ちゃんの浮揚感
<七人の侍>や<裏窓>で効果的に使われる一瞬のスロー
いろいろあるけど
ボクが選んだスローモーション3本は
これ
死のバレエとも言われる
ラストシーン
もう
これはなにも言うことがない
完璧なカット割りと
その直後のスローモーション
エイゼンシュテイン+ペキンパーともいえる
デパルマの傑作シーン
これぞ
MotionPicture
イースターパレード
通常の動きのバックダンサーに対して
手前のアステアのダンスがスローモーション
映像として
オシャレで超カッチョイイ
が
やはりアステアのパフォーマンスに
見惚れてしまう