たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/その男を逃すな

ヴェロニカレイクの<初恋時代>以外
あまり知られていないジョンバリー監督の
<その男を逃すな>

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タイトルがピンとこないねぇ

タイトルを替えるならば
「必死の逃亡者」が相応しいだろう

そ!
<必死の逃亡者>

ローマーの休日、ベンハー、大いなる西部などなどの
巨匠ウィリアムワイラーの実は一番面白い作品<必死の逃亡者>と
同じタイトルが相応しいのだ

なぜなら
プロットがほぼほぼ<必死の逃亡者>なのだから

っていうか
1955年制作の<必死の逃亡者>に対して
<その男を逃がすな>は1951年だから

<必死の逃亡者>のプロットこそが
<その男を逃すな>のプロットなのだ、、、


物語は
強盗を働き、追ってきた警官を撃ち殺した犯人が、逃げ込んだプールで知り合った女を家に送り、そのまま彼女の家に居座り、家族を監禁する。家族は互いを守るため通報できずに犯人に従うのみ、果たしてこの家族の運命はいかに、、、


主人公の犯人は
追われている身だけに
警戒心が強く過敏な一面がある
「追われている」「騙されている」と常に疑って考える

その心理状態が
ラストに自分の首を絞めることになる

そこらの演出と脚本が巧い

大監督(ジョンバリー)ではないけど
大監督(ワイラー)の大傑作(必死の逃亡者)に
大きく影響を与えた功績が、この作品にはある、、、

コレは、見といたほうがいいよ

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