たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/心の旅路

マーヴィンルロイ監督
グリアガースン主演
<心の旅路>を遅まきながら鑑賞した、、、

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脚本が面白いというか
物語が面白いんだよね

原作は読んでないけど
原作が良いんだろうね

映画では
途中はしょった感じがあったから
原作ではかなりの長編なんだろうね

15分くらいの連続ドラマで
毎日延々と流したら引き込まれるタイプの
「朝ドラ系記憶喪失ものメロドラマ」だね

なのになのに
日本人の皆が大好きな
マイケルカーチスやフランクキャプラの名作群のような扱いになってない

もしくは
戦争後遺症もの、戦争精神障害もの
<我等の生涯の最良の年>とか<かくも長き不在>とか
タクシードライバー><ディアハンター><ソフィの選択>などと
同等の扱いも受けない
まさに埋もれがちな名作だね、、、

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物語は
戦争による後遺症により精神障害で記憶喪失になった男が、第一次大戦終戦の日に精神病院を抜け出すところから始まる、、、街に出ると戦勝ムードにあふれる人ごみに紛れ、ふとタバコ屋に入るとそこでステージ歌手の女と出会い、女は不思議な男をかくまうことになり、やがて愛に発展し、結婚、出産、、、しかし、男が独り街に出かけた時に交通事故に遭い昔の記憶を取り戻す、その引き換えに直前の記憶を失うこととなる、、、男は遺産を引き継ぐ富豪で実業家で、やがて政界へも進出する、彼を支える秘書こそ、あの女性、、、

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直近の記憶を失った男に対して
真実をつげようとしない女

自力で思い出してほしい
でも、なかなかコトがうまく運ばない
ひっぱってひっぱって
簡単にはハッピーエンドを迎えさせない

思い出せないのなら
あららためて一人の女として愛して欲しいと願う女

はたして女は
男の「記憶」と「愛」を取り戻すことが出来るのか、、、

この手の作品は
今でも延々と作られているけど
これこそがその原点という意味で、必ず観ておくべき名作だ、、、

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