<髪結いの女房><仕立て屋の恋>のルコントは
大人の男の、と、いうより、
中年オヤジの妄想をおとぎ話に仕立てる天才、、、
それは皮肉や否定をしているのではなく
ルコトンのファンタジー
アートとエンターテインメントの間(ハザマ)
ナイフ投げ曲芸師の男は、パートナーとなる「的」を求めて、自殺願望のある女を橋の上で待っている、、、そこにセックス依存症で疲れ果てた女「橋の上の娘」が現れ、ふたりは(仕事上の)パートナーとなる、、、死を逃れた女はツキを持つこととなるが、そのツキを落としたくない男は決して女には触れない、、、さて、ふたりは真のパートナーとして結ばれることになるか、、、
女は求められると、すぐにヤリたくなって、断れなくなる性分
求める男たちを全て受け入れる
橋の上の娘の方は徐々に男に心を開くが
相棒となった男の方は女を求めない
女は男を愛しながらも
それでも女は他の男に求められると身体を預けてしまう
悲しいね、悲しい性分、、、
ロバートデニーロとフェイダナウェイの初共演作、、、ウソ
物語としては<拳銃魔>に似ている
こいつとも、、、そして、ふたりトイレへ
女の自己嫌悪、そのため自殺願望が芽生えた
サーカスで知り合った軟体芸人とも、ピアノの上で、、、、
ヴィムベンダース風、ルコントの「さすらい」
電話ボックス、雨、女、虹、印象的なシークエンス
こんな線路上のシーンって、映画ではよくあるけど
その手の中でも、今まで見た中で一番いい
プライベートでのナイフ投げ
まるでSM、まるで性交
女も男もエクスタシーを得た表情
非常にエロチックでセクシーな場面
<髪結いの女房>などの陰に隠れてしまっている作品だけど
なかなか面白い、そして、カッコイイ画の連続だ