この映画を観た後に
<スパイダーマン:スパイダーバース>を観てしまったので
この映画への気持ちがしぼんでしまったのは事実
それほど<スパイダーバース>は凄い映画だった、、、
まだまだ映画には表現方法があるのだと驚き
映画の歴史が動いたと感じたほどなのだ
それほどの映画の後に
感想を書くのは非常に辛いが
ジェームスキャメロン製作
ロバートロドリゲス監督の新作<アリータ:バトルエンジェル>も
なかなかの映画ではあった、、、
キャメロンを観るのは「義務」といっても間違いではないほど
映画ファンには必須なのだ
ならば、なぜキャメロンなのか?
それは現在のハリウッド(すなわち地球上の映画技術)の先端の姿が
キャメロン作品にあるからだ
今、人間が持ち得る映像技術の最高そして最先端は
映画ファンには必須の科目に相当する、、、
この原作は日本の漫画<銃夢>(ガンムと読む)
その映画化、映像化
ファンの誰もが
原作の世界観を壊されてしまっていないか不安のはず
ボクも数か月前に
漫画ヲタな長男から原作漫画を5巻を借り予習した
そして
キャメロン、いや、ロドリゲスが
この世界をどのように描くのか
非常に興味と期待と不安を抱えて、映画館に足を運んだ、、、
一抹の不安は
映画が始まるとすぐに消え去った
漫画の世界感をまったく
というか、これこそ、原作の世界感といえる映像で具現化してみせていた
とにかく
漫画で描かれた世界が
どこまでがセットで、どこからが絵なのか
まったく分からない画
そこで描かれている町の
創造的なデザイン
そして
主人公アリータの肌の質感までも
まさに、その「再現性」は原作ファンを裏切らない、、、
物語に関しては多少原作とは違うが、
少々詰め込み過ぎの、急ぎすぎ感は否めない
テンポが速く、アクションもふんだんなので
原作を知らない人には
ゴチャゴチャしていて整理がつかないのではないかと心配になる
うちの妻にその辺を訊ねたところ
まったくそういった感じはなかったということだったので一安心、、、
ただ一つ不満もある
原作ではモーターボールに関して
先生とアリータは反目する関係になる
それが重要な軸になってストーリーは展開する
この映画でも
先生は前半でモーターボールに嫌悪感を持っていた
ところがアリータがモーターボールに出場するとなると
アリータを心配しながら同じ陣営として送り出す
なんかおかしいよね、、、
こういう「え?」みたいな違和感を
観客に与えるのは勿体ないミスだね
途中
アリータの恋人の手が離れ
空中から地上に落ちていく場面は
まるで海に沈んでいくレオ様のよう
これは
キャメロンのセルフパロディなのか?
それとも、ロドリゲスからキャメロンに捧ぐオマージュなのか?
スパイダーたち、さいたまたち、バディたち、ドラえもんたちに圧倒され
日本での興行はうまく行ってないようだが
スパイダーバースを除く他の作品はDVDでも良いのだから
是非ともコレは劇場の大きなスクリーンで体験してほしい、、、
3.5☺