たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

納屋を焼く

もっとも公開が待ち遠しい
韓国映画<バーニング劇場版>の原作である
村上春樹の<納屋を焼く>を今年最初の一冊として読んだ、、、

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「時々納屋を焼くんです」という男と、その男が実際に納屋を焼くかどうかを探る主人公と、二人の前から忽然と姿を消した女の話し

物語は、たったこれだけ、他は何もない、、、

これだけで
いったい映画になりようもない
まるで作者こそ忽然と失踪し
未完のままの小説を読ませられた気分になる、、、

おそらく映画では
女が姿をくらましてからの原作者が書かなかった部分を
監督自分なりに埋めてみる欲求にかられたのだろう、、、

そして完成した映画は
2018年の世界の優れた映画の10本のうちの一つとして
<ROMA><万引き家族>と共に必ず名前が挙がる作品となった

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P.S.
当初、村上春樹作品の多くの映像化権を持つNHK
アジアの監督たちと共同で村上作品を映像化するプロジェクトを始め
そのプロジェクトに参加したイチャンドン監督により
95分ほどのテレビドラマとして製作されたが、

途中から韓国側が
「原作部分はモチーフなだけで、ほとんどがオリジナルだから」と権利を主張し出し
その後50分ほどのシーンが追加し<劇場版>として映画として公開した、、、

企画したのも、権利も、出資したのもNHKであり
途中から「自分の権利」と主張しだした
いつもながらのあの国ではあるが、、、映画には期待しよう、、、

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