たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

BBCが選んだ外国語映画オールタイムベスト100



この度、英国のBBCが世界のトップ映画批評家209人にアンケートし、英語以外のいわゆる外国語映画としてのトップ100を発表しました。この選抜にあたっての世界の映画批評家は、43の異なる国から選ばれています。また、今回は、男性の人と同じくらい多くの女性批評家に連絡を取り、応えた人々の94人(45パーセント)は女性によるものです。その結果100本の映画は、67人の監督。そして、24カ国、19の言語の作品が選ばれました。

評価された映画の最多言語は、フランス語の27本、続いて中国語が12本、イタリア語と日本語が11本でした。全体の中で、4分の1にあたる25本が日本を含む東アジアの作品で、日本(11)、中国(6)、台湾(4)、香港(3)または韓国(1)で作られています。
21世紀でも、最も偉大な映画として評価されたのは黒澤明監督の『七人の侍』。

しかしここで面白いのは、日本から選抜された蓮實重彦氏、柳下毅一郎氏をはじめとする7人の委託された批評家は一人として、それぞれのベスト10本のリストに『七人の侍』どころか黒澤明の作品の名前は載っていませんでした。にもかかわらず、堂々の1位と4位(羅生門)がラインナップされているところに、やはり海外での黒澤明に対してのリスペクトの高さが伺い知れます。

1. 七人の侍黒澤明、1954)
2. 自転車泥棒(ヴィトリオ・デ・シーカ、1948)
3. 東京物語小津安二郎、1953)
4. 羅生門黒澤明、1950)
5. ゲームの規則(ジャンルノワール、1939)
6. 仮面/ペルソナ(イングマールベルイマン、1966)
7. 81/2(フェデリコ・フェリーニ、1963)
9. 花様年華(ウォンカーウァイ、2000)

11.『勝手にしやがれ』(ジャン=リュック・ゴダール、1960)
12.『さらば、わが愛/覇王別姫』(陳凱歌 チェン・カイコー)、1993)
13. 『M』(フリッツ・ラング、1931)
14.『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』
  (シャンタル・アケルマン、1975)
15.『大地のうた』(サタジット・レイ、1955)
16.『メトロポリス』(フリッツ・ラング、1927)
17.『アギーレ/神の怒り』(ヴェルナー・ヘルツォーク、1972)
18.『非情城市』(侯孝賢ホウ・シャオシェン、1989)
19.『アルジェの戦い』(ジッロ・ポンテコルヴォ、1966)
20.『鏡』(アンドレイ・タルコフスキー、1974)
21.「別離」(アスガル・ファルハーディー、2011)
22.『パンズ・ラビリンス』(ギレルモ・デル・トロ、2006)
23.『裁かるるジャンヌ』(カール・テオドール・ ドライヤー、1928)
24.『戦艦ポチョムキン』(セルゲイ・M・エイゼンシュテイン、1925)
25.『ヤンヤン 夏の想い出』(エドワード・ヤン、2000)
26.『ニュー・シネマ・パラダイス』(ジュゼッペ・トルナトーレ、1988)
27.『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ、1973)
28.『ファニーとアレクサンデル』(イングマール・ベルイマン、1982)
29.『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク、2003年)
30.『第七の封印』(イングマール・ベルイマン、1957)
31.『善き人のためのソナタ』(フロリアン・H・F・ドナースマルク、2006)
32.『オール・アバウト・マイ・マザー』(ペドロ・アルモドバル、1999)
33.『プレイタイム』(ジャック・タチ、1967)
34.『ベルリン・天使の詩 』(ヴィム・ヴェンダース、1987)
35.『山猫』(ルキノ・ヴィスコンティ、1963)
36.『大いなる幻影』(ジャン・ルノワール、1937)
37.『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督、2001年)
38.『牯嶺街少年殺人事件』 (エドワード・ヤン、1991)
39.『クローズ・アップ』(アッバス・キアロスタミ、1990)
40.『アンドレイ・ルブリョフ』(アンドレイ・タルコフスキー、1966)
41.『活きる』(チャン・イーモウ、1994年)
42.『シティ・オブ・ゴッド』(フェルナンド・メイレレス、2002)
43.『美しき仕事』(クレール・ドゥニ、1999)
44.『5時から7時までのクレオ』(アニエス・ヴァルダ、1962)
45.『情事』(ミケランジェロ・アントニオーニ、1960)
46.『天井桟敷の人々』(マルセル・カルネ、1945)
47.『4ヶ月、3週と2日』(クリスティアン・ムンジウ、2007)
48.『ビリディアナ』(ルイス・ブニュエル、1961)
49.『ストーカー』(アンドレイ・タルコフスキー、1979)
50.『アタラント号』(ジャン・ヴィゴ、1934)
51.『シェルブールの雨傘』(ジャック・ドゥミ、1964)
52.『バルタザールどこへ行く』(ロベール・ブレッソン、1966)
53.『晩春』(小津安二郎、1949)
54.『恋人たちの食卓』 (アン・リー、1994)
55.『突然炎のごとく』 (フランソワ・トリュフォー、1962)
56.『恋する惑星ウォン・カーウァイ、1994)
57.『惑星ソラリス』(アンドレイ・タルコフスキー、1972)
58.『たそがれの女心』(マックス・オフュルス、1953)
59.『炎628』(エレム・クリモフ、1985)
60.『軽蔑』(ジャン=リュック・ゴダール、1963)
61.『山椒大夫』(溝口健二、1954)
62.『トゥキ・ブゥキ / ハイエナの旅』(ジブリル・ジオップ・マンベティ、1973)
63.『小城之春(こしろのはる)』(フェイ・ムー、1948)
64.『トリコロール/青の愛』(クシシュトフ・キェシロフスキ、1993)
65.『奇跡』(カール・テオドール・ドライヤー、1955)
66.『不安と魂』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、1973)
67.『皆殺しの天使』(ルイス・ブニュエル、1962)
68.『雨月物語』(溝口健二、1953)
69.『愛、アムール』(ミヒャエル・ハネケ、2012)
70.『太陽はひとりぼっち』(ミケランジェロ・アントニオーニ、1962)
71.『ブエノスアイレス』(ウォン・カーウァイ、1997)
72.『生きる』(黒澤明、1952)
73.『カメラを持った男(これがロシヤだ)』(ジガ・ヴェルトフ、1929)
74.『気狂いピエロ』(ジャン=リュック・ゴダール、1965)
75.『昼顔』(ルイス・ブニュエル、1967)
76.『天国の口、終りの楽園。』 (アルフォンソ・キュアロン、2001)
77.『暗殺の森』(ベルナルド・ベルトルッチ、1970)
78.『グリーン・デスティニー』(アン・リー、2000年)
79.『乱』(黒澤明、1985)
80.『忘れられた人々』(ルイス・ブニュエル、1950)
81.『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(ジャック・リヴェット、1974)
82.『アメリ』(ジャン=ピエール・ジュネ、2001)
83.『道』(フェデリコ・フェリーニ、1954)
84.『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(ルイス・ブニュエル、1972)
85.『ウンベルト・D』(ヴィットリオ・デ・シーカ、1952)
86.『ラ・ジュテ』(クリス・マルケル、1962年)
87.『カビリアの夜』(フェデリコ・フェリーニ、1957)
88.『残菊物語』(溝口健二、1939)
89.『野いちご』(イングマール・ベルイマン、1957)
90.『二十四時間の情事ヒロシマ・モナムール)』(アラン・レネ、1959)
91.『男の争い』(ジュールズ・ダッシン、1955)
92.『ある結婚の風景』(イングマール・ベルイマン、1973)
93.『紅夢』(チャン・イーモウ、1991)
94.『友だちのうちはどこ?』(アッバス・キアロスタミ、1987)
95.『浮雲』(成瀬巳喜男、1955)
96.『ショア(Shoah)』(クロード・ランズマン、1985)
97.『桜桃の味』 (アッバス・キアロスタミ、1997)
98.『太陽の少年』(姜文 チアン・ウェン、1994)
99.『灰とダイヤモンド』(アンジェイ・ワイダ、1958)
100.『霧の中の風景』(テオ・アンゲロプロス、1988)

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蓮見氏の名前が選者に入ってはいるが、この妥当な、いや妥当過ぎる、ある意味ベタな、まさに一般的なランキングを見ると、世界の「映画評論家」「専門家」といわれる選者の質も疑わしく思えるのが正直な感想だ、、、

まずは
何しろメルヴィルの作品が入っていないのだよ、1本もね!
そんなことあり得る?、というか許せる?許せない!

ファスビンダーもジャックタチも
1本は入っているが
それでも評価が低く感じる

エイゼンシュタインの一本も、ふざけている!
クロサワが4、5本も入っているのに
エイゼンシュタインが1本って、おかしいぞ!

だいたい
大島の名前がないのも意外だし
増村、小林正樹市川崑、今村の名前がなくていいの?

最近の監督では
ジャジャンクーの名前も探せないね
イニャリトゥーもだ

インド映画だって
あいかわらずサタジットレイの一本なの?

香港の娯楽映画が
まったく入っていないのもいけないね、、、

それでいて
バンズラビリンス、ニューシネマパラダイス善き人のためのソナタ、天国の日終りの楽園、どれもそれなりに良いけど、映画史上の100本というには、ちと厳しいというか、専門家が選んだとは思えない、、、

<アレクサンドルネフスキー><イワン雷帝><旅芸人の記録><戦争と貞操><マリアブラウンの結婚>といった、こういう真の名作、本物の傑作の名前が挙がらないってことは犯罪行為にちかいヨ

まだまだあるね
ざくろの色><パンドラの箱>もないなんて!
選んだ人たちは目の肥えた専門家とは言えない!

一般の映画ファンが選んでいるのではないからね、
いちおう映画の「専門家」が選んでいるなら
もっと違う感じになるはずと思うよ

少なくても
さっきいったような作品は入ってこないはず、、、

ま、何は、ともあれ
トップ4に日本映画3本を占めていることは
日本人として嬉しい誇らしいことだけど
(すべて50年代っていうのが、ちょっと気になる)
是枝も入れてよ

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