たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/淑女は何を忘れたか

ルビッチに影響を受けた小津

その小津のルビッチタッチ風な
ホームドラマ系コメディ
<淑女は何を忘れたか>

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ルビッチの<青髭八人目の妻>とか
じゃじゃ馬ならし>的な作品

裕福な東京の家庭に
大阪の姪っ子が訪ねて来る

「セッちゃん、いい娘よね、楽しみね」

みんな大阪から来る節子が大好きで
久しぶりの再会を楽しみにしている

ところが
久しぶりにやって来た節子は
もう立派な大人の女になっていた

でも
自由奔放で
どこか危なげで
東京のオバちゃんは心配し
いちいち口うるさく節子を叱る

預かってる身としては
嫁入り前のこの娘に何かあったら大変だと
ことあるごとに説教するのだが

当の節子は涼しい顔で
「かまへん、かまへん」が口癖だ

この娘が「じゃじゃ馬」役なのかと思って観ていると

ちょっと想像と違う展開に、、、

東京のオジさんが
女房の尻に敷かれているように感じた節子が
女にはもっと厳しく接するべきだと助言する

強さとは、優しさとはなんだろうね、、、

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叱ってるわけではない
叱られているわけでない

当初予定していたキャメラマンが交代し
小津組に厚田が撮影監督としてやってくる
二人の出会い、初仕事

これ以降
小津の隣にはいつも厚田がいることになる、、、

栗島すみ子
日本初の「映画女優
最初のスター

その引退作品が
この<淑女は何を忘れたか>

しかし
一度だけ復帰するね
そう!成瀬の<流れる>

ここで
日本映画のレジェントたちに混じり
真の伝説の映画女優が銀幕に蘇った

その撮影時
天下の山田五十鈴
栗島すみ子の前ではブルっていたそうだ

真のレジェンドなのに
埋もれがちな栗島すみ子、、、

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この三人のやりとりが
まったくの落語なんだよね
WWW
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大阪から来たセッちゃんは
じゃじゃ馬か?
それともキューピッドか?
それより自分の恋は?
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珍しいというか
ときどき見かける
小津の移動ショット