日本公開では
今年2本となるスピの良い方の映画
<ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書>を観た
ちなみに悪い方の映画は
敢えていうこともないが
「ガッカリ映画賞」ものの<レディプレイヤー1>
今
スピルバーグは何故これを撮ったのだろう?と
考えながら観た
世界で最も大きな権力を持つ
米国の大統領という地位について
今だからこそ考えたかったのかもしれない
なんどか映し出される
ホワイトハウスの窓際に立つ影は
ニクソンをトランプに置き替えてみることもできそうだ、、、
ウォーターゲート事件につながる
ワシントポスト社の社主(メリルストリープ)の
葛藤と苦悩と決断の真実の物語
数年前のオスカー作品<スポットライト>が
テーマだけで賞を勝ち取った凡作ならば
スピはやはり違うね
スピらしく重い話もエンタメにするからね
スリル、サスペンス要素を含んで
ぐいぐい観客を引っ張っていく、、、
主人公の二人メリルとトムハンクスが
特殊メイクで実在の人物に近づこうとしているが
そんなメイクがなくても
今回のメリルは「メリル印」を封印して
素晴らしく上手に演じている
スターならではの、いかにもその人らしい、いつもの変わらない定番演技をさす
しかし、それはスターだけが許される一種のブランド性を持つのだ
良くも悪くも「印/ブランド」
大量の文書が手に入り家の中でスタッフが
大急ぎで資料を整理するシーンが非常に良いのだが
天上からの真俯瞰のカットがあっても良かった気がするし
メリルの苦悩を捉えるショットでは
思い切りクローズアップがあっても良かったと思う
って、ね、
こんな素人のボクの言うより
天下の大巨匠スピルバーグには
それをしなかった意味があるのだろうね、、、
法よりも
ベトナムの戦地で無意味に散らせる若者の命の方が大切なのだよ
生命こそが全てのものを超越して優先されるのだよ
権力を守るための法なんて絶対ではないんだよ
3☺