たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/リュミエール!

タイトルがいいね
うしろに「!」を付けたセンスが良いね

なぜなら「驚き」だから
この映画は驚くべき映像だからだ

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米国でエジソン
動画を再生する機械「キネトスコープ」を発明したのに触発され
スクリーンに動画を投影する映画「シネマトグラフ」を生み出した人たちだね

そして
<工場の出口>という50秒の作品が公開され
それが初めての実写映画といわれている

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しかし作品と言っても
リュミエールのそれはドキュメンタリー
いやドキュメンタリーにさえ成ってない
単なる記録映像と思っていた、この映画を観るまでは、、、

ところが、ね
この映画を観てみると
今までのボクは偏見に満ちたものだと考えがかわるね

シネマトグラフは、映画は、ここから始まったのだね
その映画の原点が<工場の出口>なのだ
ただ町や風景や人間を記録しているわけではないね

物語も字幕も編集技術もないけど、
ちゃんと演出もされている
構図もキマっている
しっかりしたとしたFIX
しっかり対角で撮られている
奥行きを意識した画も
被写体がしっかり撮られている
はじめての移動撮影
はじめての水上撮影
遠近法を利用したもの
逆回し
アップもロングショットも立派な技術だ
ロシア映画のようなキレたコントラスト
ところどころフランスのセンスも感じる

技術者だけではなく、映像作家だね

今のボクたちにとってはありふれた映像でも、
これらを観た大正時代の人々は
ボクたちが初めて3Dを観たときのように
きっと驚いたことだろうね

この先に
メリエスがいて
グリフィスが出てくるわけだ

美術セットが作られ
編集が施され
字幕も生み出される
更に工夫されたアングルで対象を撮るようになる

それまでのシネマの産声とハイハイと
かまり立ちとヨチヨチ歩きの頃
それだが侮れないのがこの作品、、、

小説があり、詩があり
音楽があり
絵画があり
演劇があり
写真があり

そして、ついに映画が誕生した、、、

3.5☺

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向ってくる汽車を観て、当時の観客は逃げ出した
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はじめての海外ロケ?
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はじめての海外クルー来日