狂った一貢
日本映画界の巨匠
衣笠貞之助の代表作の一つ
物語は
夫との結婚生活の果てに精神を病み精神病院に入っている女性と、妻への懺悔のためその精神病院で働きながら妻の様子を見守る夫の話、次第に夫も様々の幻想をみるようになる、、、
実験的
前衛的
日本最初のアヴァンギャルド
見世物小屋的な
当時としては最先端の映像技術
その中に
とてつもないエナジー、パワーを感じる
サイレントの上
あえて字幕も載せなかった
つくづく映画って
セリフじゃないね
それこそモーションピクチャーだね!
ただね
今の観客が
今のまんま観れば
何の理解も出来ない類の作品
これは
その当時の観客になって観なくてはいけない作品
その当時の人になりきれれば
驚くべき作品であることが解る
超名作<カリガリ博士>の強い影響を受けている
ラングやムルナウの影響も、
移動やパンやOL
当時では特撮の域ともいえる最新技術
トリッキーで尖がった凝った画の数々
そして
この作品の中に
その後の日本映画界を支える巨匠たちをみる
黒澤、小津、市川あたりだ
原作は
当時駆け出しの川端康成