たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ムロな長男/今どきの恋人たち

確実に
世の中は変わったなぁと思った

社会も変わり
若い人たちと価値観を共有するというのは
幻想ではないかとも思った、、、

そろそろ結婚適齢期の長男に
結婚式の招待状が2通届いた

ところが
長男のスケジュールでは3ツの結婚式

家族の知らない結婚式の
その招待状は直接手渡されたようだ

妻が尋ねる
「誰の結婚式?」

「彼女のお兄さんの結婚式」

「彼女」という言葉にも驚いたが
「お兄さんの結婚式」には家族一同唖然

女性の気配など一切なかった長男に恋人がいて
さらに、その家族の結婚式の披露宴では
家族席に座る予定になっている

知らないうちに長男は
知らない家庭の家族の一員になっていた、、、

ボクが尋ねる
「まさか家族写真に収まるつもり?」「それはやめておけよ」「それは悲劇だぞ」
「万一その彼女と結婚に至らなかった際でも、その写真は永遠とその家族のアルバムに残ることになるのだぞ」

うちの家族では
長男のことを「ムロ」と呼んでいる

もちろんムロツヨシのことだ
かましいほど人懐っこく
小泉元首相の家族の一員のようになる男だ

長男
まさに「ムロ」の本領発揮だ

ゆくゆくは
その彼女と結婚するつもりという

付き合って10年弱

「まったく気づかなかったけど、月に何回くらい会っているの?」妻が訊く

「多くて1回かな」

「え、1回、、、それ恋人?」妻、絶句

「そのくらいで十分」だという
「お互い忙しいし、したいこともいっぱいあるし」という

「結婚するくらいの相手でしょ、会いたくならないの?」妻は更に訊く

「なんで?」と、不思議そうな顔をする長男

好きで好きで好きだから会いたくて会いたくて
いつも一緒にいたいから、結婚ってするものだと思っていた

「ぜったいこの女じゃなきゃイヤだってほどの気持ちあるの?」と尋ねてみた

それが結婚するという気持ちだと
当然のように50年以上思ってきたからだ

「かな」

「かな?」

「だね」

「だね?」

妻は
長男の子供の頃からの友人に電話した
長男とその友人の子も幼馴染だ

「結婚する相手と、月に1度くらいしか会わないって、おかしいよね?」同調を求めた妻だが

その友人の子は答えたそうだ「オレもそうかな、、、」

「え!あんたにも彼女いるの!?」
その後、その家族も盛り上がったことだろうが
この際、その話は置いておいて
その子はこう答えた

「オレもそうかな、彼女に会うのは月に1度くらい、
そのくらいが丁度いいんじゃないの、
むしろね、しょっちゅう会いたい会いたいって、それキモくない?
異常だよ、あり得ない」

世の中
完全に

日本人は
完全に

変わった

そう確信した出来事だった、、、

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