ベストナインといっても
野球のことではない
映画のことだ
さしずめ
監督と脚本家は
投手と捕手といえよう
そして
主演女優
主演男優
撮影監督
この3人が
3番~5番打者のクリーンナップ
思いつくまま
日本映画のベストナインを挙げてみる
監督 溝口健二
好き嫌いでなく
誰が最も優れている
日本映画史上一番の監督かといえば
これは間違いなく
この人
3本柱の黒澤や小津がいても
開幕投手は
この人で決まり
脚本 新藤兼人
数多くの名作・傑作にかかわった
もちろん監督としても優れた大脚本家
控えの捕手は
依田、橋本、井手、水木洋子など
助演女優 杉村春子
日本一演技の上手な人
というか
もはや演技に思えない
そこに存在する人
控え選手は
撮影監督 宮川一夫
溝口同様当然のように選ぶが
姫田、玉井、厚田、中井などなど
名キャメラマンも数知れず
でも
やっぱり宮川を外すことはあり得ない
日本映画には素晴しい作曲家が豊富
黛、早坂、芥川などなど
そして坂本龍一
新しいところで久石譲
しかし
ゴジラのマーチを外すわけにはいかない
美術監督 松山崇
村木、中古、木村、中村公彦、井川、種田などなど
日本映画を支えてきた美術部
「凄いセットだな」と感心するのと
「え、あれ、セットだったの?」と感心するのと
どっちが優れているのだろうと考える
以上
日本映画史上
最強布陣
ちなみに
投手と捕手の関係
溝口を師と仰ぎ尊敬する
新藤兼人は
溝口の没後に
<ある映画監督の生涯 溝口健二の記録>を
撮っている