2016年の
洋画上位作品で
唯一観ていなかった<トランボ>を
観た
恋愛手帖、ジョーという名の男、東京上空三十秒、素晴らしき哉、人生!
いそしぎ、ハワイ、ジョニーは戦場へ行った、パピヨン、ダラスの熱い日
バラエティに富んだ作品群
しかし
多くの作品で名前を伏せた
あまりにも有名な
赤狩りに関する
トランボ物語
だが
今までボクが
読み聞きしたイメージと
トランボのイメージに
すこし違和感もあった
ま
記録映画ではないし
エンターテインメントだからね
エドワードGロビンソンや
エリアカザンといった
いわゆる「裏切者」
(本編中にカザンについては触れていない)
ジョンウェイ、レーガンなどの
保守派
カークダグラス、オットープレミンジャーと言った
トランボの名前をカムバックさせた人たち
せまいハリウッドの中で
人々が
それぞれ
何かを守るために生きた
誰かが誰かを
責めることは出来ない
その人の思想を聞き
その人の人生を見ているのではない
ただ
スクリーンに映された光景を観ているだけなのだ
<ローマの休日>を観ろ
それを観て
オードリーの私生活は分からない
ワイラーがねちっこい監督だということも伝わらない
そして
トランボを知ることもできない
映画を観て
それに携わった人を語るな
その映画を愛せ
それぞれの作品の裏に
いろいろな考えの多くの人たちがいて
さまざまな事情を抱えているが
それは観客の知るところではないし
知る必要もないのだ
誰が関わろうが
良い作品を観客に観せてほしい
ただそれだけ
3.5☺