刻々と<スチュワーデス物語>に近づいていく頃の増村の作品<遊び>
しかし何で増村はある時からこうなってしまったのかねぇ
悪化していくような増村
しかしなんだかそれを楽しめてしまう増村ファン
こうなったら笑ってしまおう、コメディだ
確かにシニカルなブラックな笑いの要素を含んでいる
野坂昭如の原作
増村が倒れゆく大映で撮った最後の作品
そのため製作現場では資金調達などがすでに難しくなりつつあったそうだ
そんな切り詰めた予算により過酷な撮影現場の中で撮られた
過酷な環境に置かれた少女と少年の出会いの物語(Wiki参照)
物語は面白い
ヤクザに憧れる不良少年が少女を誘惑して兄貴分に差し出し売っぱらおうとする
いわゆるスケコマシ
しかし男は徐々に女に対する想いを募らせ愛が深まる
そこから抜け出そうとするため、状況は更に悪化し切迫していく、、、
二人の主人公の少年と少女は生活に閉塞感を感じている
少年と少女の1日を通して彼らの過去の物語が進行する構成が良い
ラストがまたまた爆笑だね
兄貴分たちから逃がれるために
二人は逃げて逃げて逃げるね
そして湖で突然服を脱ぐ
カナヅチだけど泥船に捕まって泳ぎ切ろうとするね
笑えるけど
すごくいいね
青春って愚かで笑えて
しかし熱いよね、恐れがないね
むしろ今より悪い未来はないと信じているね
ボクは馬鹿にしないよ
カルト的だけど、非常に良い作品だ、、、