ボクの住む町は
なぜか格闘技関係の人たちが
昔から多く住んでいる
だから普通に
スーパーや食べ物屋で遭遇したりする
ボクは以前はプロレスが好きだった
大仁田厚は本当に
真のプロレスの才能のある(タレント)レスラーだった
アイデアマンだし
そして、あれほど観客を熱くする人は、なかなかいない
何度か我が街で見かけていたが
ある日ツタヤの列に並んでいると
当時人気絶頂だった頃の大仁田がいた
ボクはすぐに近寄り
「大仁田さん、パワーください」と、
手を差し伸べると
大仁田は少し引きぎみに
驚いたような照れたような顔をして
手を握り返してくれた
「握手してください」というリクエストは
普通にあると思うが
ボクのそれは
明らかに特殊な宗教的なニュアンス
もしくは超自然現象的なニュアンスを込めて
「パワー」をくれと言ったように
彼は理解して少し引いたのだ
でもね、
その当時のボクにとって
大仁田選手はプロレスの神そのものだったから
そのように理解されても、正解だったのだ~~~