ボクがブログで
はじめて書いた
映画感想
再び
原題は「Still Life」
「静物画」の意味だそうだ
「静物画」の意味だそうだ
たしかに静かに静かに物語は進行する
葬儀の時に息を潜めて物音をたてないようふるまうように
そんな静寂が漂いながら映画は進行する
葬儀の時に息を潜めて物音をたてないようふるまうように
そんな静寂が漂いながら映画は進行する
邦題「おみおくりの作法」は
シャレてはいるが
シャレてはいるが
「作法」という言葉はちょっと違うように感じる
死者がどんな人生であっても
死者に対しては敬意を払い「みおくる」
それがこの映画
死者に対しては敬意を払い「みおくる」
それがこの映画
♪
私も
たった一人で見送ったことがある
たった一人で見送ったことがある
昔
私の古くからの知人で
身寄りのない老人の面倒をみていたことがある
面倒といっても部屋を無償で貸しているだけで
あまり世話を焼くわけではない
しかし体調が悪くなり
独りで生活するには厳しくなったので
嫌がる本人をよそに区役所に相談し
養護施設に入所させた
施設は都心から非常に遠く離れていたが
生活に関しては至れり尽くせりで何よりだった
しかし、孤独を愛する彼はたびたび施設を抜け出し心配させた
3食、2名相部屋、大風呂、散髪屋、週に一度は銀行や医者の出張サービス
日中は外出自由、春と秋には旅行、お小遣いの支給、洋服の支給、
施設への支払いは年金の何割か、年金のない人は無償だ
なにが不満なのか?と𠮟ったことがあるが、
彼はポツリと言った
「男連中は皆仲良く、サッパリしていて良いのだけど、女連中の質(タチ)が悪い、女はいくつになっても女の悪さを持っている、たとえ80、90になってもね、女性も表面上は良いのだけど、女性はいない人の悪口を言う、あれがすごくイヤなんだ、本人がいる時といない時では全く別人のようで、それがほとんどの女性連中に蔓延している、そんな場にいたくなくなるよ、イヤだね」
それでも抜け出し行方不明になるたび
再三𠮟ったので大人しくなったが
顔を出すたびそんな人間関係の不満を口にした
そして
ある時一本の電話で急な訃報を聞くこととなる、、、
彼には身寄りがなく
葬儀は行われず
指定の時間にボクは焼き場に行った
そして職員に案内され
火葬場の係の人と私だけで、彼を見送った、、、
送る人が大勢で盛大な葬儀でなくても
送る人が大勢で盛大な葬儀でなくても
たとえ故人が地味で孤独な人生を送ったとしても
死者は他の死者と隔てなく同等に神聖に感じた
死者は他の死者と隔てなく同等に神聖に感じた
[汝、欲するものを他に与えよ]
まさしく
まさしく
その言葉のようなこの映画のラストシーン
なかなかの秀作でした、、、