たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/悲しみは空の彼方に

邦題<悲しみは空の彼方に>よりも
原題の<Imitation Of Life>の方が
作品にマッチしている

貧困、黒人差別、恋愛、サクセスストーリー、
親子(母娘)、女の友情(白人&黒人)、親との三角関係

とくに黒人に関する「Imitation/偽り」が
時に明るく、嬉しく、楽しく、寂しい作品に
重い影を落としている

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真夏のニューヨーク・コニーアイランドの海岸で主人公の女優の卵・ローラ(ラナ・ターナー)は途中ではぐれてしまった娘・スージーの居場所を探していたところ、アニーのもとでアニーの娘・サラと遊んでいたスージーを見つける。無事にスージーを見つけたローラはそこでアニー親子から貧困生活の惨状を聞き、彼女自身もそれほど余裕はなかったが、アニーをスージーの養育係として雇うことにし、その日から母娘2組の共同生活が始まる。サラは黒人の母アニーと白人との間に生まれた子で、見た目は黒人には見えないため、母が黒人であることを隠している。それは大人になっても続き、とうとうそのことが原因でサラは家を出る。一方、ローラは失敗を繰り返しながらも女優として成功していくが、女優の道を選んだがゆえに別れた昔の男と再会を果たすが、娘スージーも男を慕っていた。黒人差別と母娘の確執、貧困と成功、母娘の三角関係、さまざまな問題が2組の母娘の人生に影を落とす。その一方で、白人と黒人二人の母の友情が胸を打つ。
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ドイツからハリウッドに渡った監督

ムルナウ、ラング、ルビッチ、ワイラーと並び称されながら
日本では「埋もれがちな監督」

ファーストシーンで
主役の5名の顔を揃えてしまう手腕に
唸った

上手いなぁ
ルビッチみたいだなぁ
ワイルダーみたいだなぁ

狭いフレームにいっぱい入れ込んだり
セットの中で深い画を作ったり
オーソンウェルズのようでもある

あ、そういえば
この作品の撮影監督はラッセルメティ
赤ちゃん教育>などでハワードホークス

オーソンウェルズのキャメラを担当している

ちなみに
ある年のカンヌ映画祭
審査員長として招待されたが
何かの間違いで
その招待状はカークダグラスに届いてしまった、、、

サンドラディーが出演している
映画<グリース>の中の歌
「Look at me i'm SandraDee」と歌われた彼女だ
この後の青春映画のアイドルとして大活躍する

ラナターナーが主演
セクシー女優とされた彼女が
母として女優として女として友として生きる
一人の女の人生を演じきる

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