たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

定年退職を迎えた得意先の方が挨拶に来た

「本日60歳の誕生日を迎え、定年退職となりました、
 在職中は何かとお世話になり、ありがとうございました」

得意先の以前担当者だった人が
定年退職の挨拶に弊社を訪れた

見た目はまだまだ若ゝかしく
定年とは思えないほどだ

冷たいお茶を飲みながら
在職中の思い出話を聞かせてくれた

春は野球大会
夏はバーベキュー大会
秋は運動会や社員旅行
社員旅行の際は部署ごとに余興の出し物
靴墨を顔に塗ってシャネルズを演じたそうだ
年末には餅つき大会
協力会社の弊社もお呼ばれされた

しかし残念なことに
これら全ての会社行事は現在は行われていない

一方仕事は
毎日毎日残業ばかりで
それでも社員寮に戻らず
帰るのを惜しんで飲み屋に行き
そのまま出勤することもあった

みんな
よく働いてよく遊んで
でも過労死する者はいなかった

それが今では働く時間が減ったのに
それでも働き過ぎだと言われ
過労死だ、ストレスだ、ノイローゼだ
みんな大変な思いをしている

「今の若い人たち、ぜんぜん楽しそうじゃないし、羨ましくないんだよね」

「つまらない社会になりましたね」と、ボクが口を挟む

「そ、つまらないね、楽しくないね、今の時代」

「日本って国は豊かなんですかねえ、幸福なんでしょうかねえ」と、ボク

セクハラ、パワハラ
リストラ
個人情報
クレーマー
細かい規則、ルール
イヤな時代になった

血が通わない、心が通わない
自分のことばかりを主張する
ギスギスした世の中

「昔は定年ってなると、羨ましがられたよね、今は不安だよ」
その人は寂しそうな表情を浮かべた

「近くにおいでになりましたら、
 気軽に弊社にお寄りください、ビールでも飲みにいきましょう」

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バブルの時代
ボクの当時の会社の先輩が呟いた

「世の中って素敵だよね、みんな優しくて、いい人ばかりだよ」

バブルが崩壊した後
世の中は急速に生きにくい社会になり
「素敵な世の中」と言っていた先輩の生活も苦しくなり
先輩の言っていた「いい人」たちは姿を消し
いつも明るい先輩の表情が、暗くなっていった、、、

社会は人を変え、人は社会を変える

でもね
ボクの信条なんだけど

「つまらないのは自分のせい、楽しくするのは自分次第」

誰のせいでもないよ
誰かを期待していてはいけないよ