たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ストレイトストーリー

最近
映画について書く気が失せている

毎日映画を観ているので
今年はすでに200本を超える映画を観ているが
最近映画に関する記事を書きたいと思わない


また
無理に書いてもつまらないモノしか書けず
自分自身ガッカリする


書く気が起こるまでノンビリ過ごそう、、、


と、
そんな時
久しぶりに<ストレイトストーリー>を観た

喧嘩して以来10年以上疎遠になっている兄を訪ね、小さなトラクターで500km先を目指す老人の話し

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退屈でつまらない映画と評する人も多いが
ボクはこのノンビリした映画が大好きだ


スローライフなんて言葉があるが
せっかちなボクには向いてないが、憧れる


マイペースで生きられたら
ストレスもなく長生きもするだろう


しかし主人公の爺さんをはじめ年寄りは
好んでスローでいるわけではない


この爺さん
ただの無神経なマイペースではなく
道路を走るときには片輪を路肩に落とし
後ろからフっ飛ばしてくるトラックや乗用車や自転車に道を譲る気遣いをみせている
どうぞ、お先に、お先に、どうぞ


全速力で生きる人たちもいるけど

ゆったり長生きする人たちもいる


人生の速度の物語
生き方のスピードの物語


「車で行けば」と勧められても
「免許がない」とか
「自分自身で成し遂げたい」と言い
草刈り機で一歩一歩踏みしめるように前へ進む
 
車のようにスピードを出さず
このようにスピードを落とせば
鹿を引くこともないね


デヴィッドリンチ
多少、、、『いい映画撮ってるだろ』って、ドヤ感も感じるが
俯瞰を多用する神目線、鳥目線、見守る目線がいいね


ゆっくり、ゆったりした作風なのに
省略するところはバッサリ省略して
説明調になっていないからリズムがある
ゆっくりしながらもリズムがある
不思議だね、面白いね、上手いね


リンチらしく寄るところは寄って
エピソードごとに挟み込むロングのショットも美しい


劇中のこの言葉が好き
意地悪っぽく「年取ってイヤなことは?」と若者に訊ねられ


「若い頃のことを覚えていることだよ」と口にする

これはきっと、リンチの言葉でもあるんだろうね
カッコイイね
カッコいいジジイだから決まるセリフだね

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かっこいいジジイだな
 
リンチは引退したんだっけ?
ミュージシャンになるんだっけ?


次回作を期待するファンは多いだろうが
彼なりの生き方があるのだろうね
止まっているわけではないね
リンチなりの芝刈り機で進んでいるんだね、、、

 
 
のまちゃんとのコメント

たしかのまさんは<おみおくりの作法>が好きだよね、ボクもあの映画がすごく好きなのです、そしてこの映画も、、、

よぼよぼで冴えない風貌なんだけど、外見ではなく、このジイさんはカッコイイんだよね、、、自転車で疾走するカッコ良さでない、スローなカッコよさってのもあるんだね、、、芝刈り機(あくまでもトラクターとは呼ばない)の調子が悪くなり、一度町に戻る余裕がいいんだよね、目的地に早く着かなくちゃってガムシャラさがないことがカッコイイんだよね、、、各エピソードに登場する人々に対しても心が上回っているんだよね、、、死ぬ間際にはこういうジイさんになっていたいなぁ

 

たっふぃーさん♪

おはようございます!
師匠!すみません、せっかくコメントくださっていたのに、お返事が遅くなりました!

しかも記事まで紹介させていただいているのに、お礼もせず!

そうですね。私、「おみおくりの作法」10点満点です。
師匠も好きですか♪

あれも、これも、テーマも内容も全然違いますけど、なんだかゆっくり静かに流れる感じが良いですよね。

確かに、ストレイト爺ちゃんはカッコイイんですよね~
こういうカッコよさ、「おみおくりの作法」にも垣間見える、ただ地味で目立たない、あのゆっくりとした、でも丁寧なカッコよさ。

芝刈り機(あくまでもトラクターとは呼ばない)、これですよ。
全然、焦っても急いでもないんですよね。
いや、実は急いでるかもしれないんだけど、それでも自分で行くために、一旦町に戻る。。。

「心が上回っている」実に上手い表現です。
一言一言、あのスローな言葉が、染み入るんです。

私も、一言で良い、こんな風に柔らかく語れるジジイになりたいなと思います。

素晴らしい映画を、ありがとうございました!