今年一番期待していた映画
<メッセージ>を鑑賞した
今年発表のアカデミー賞の作品賞にもノミートされたので
SFが候補になるたび作品賞を願うのだが
今回も大いに期待したが
それは、また持ち越しとなった
♪
ある時は、クローネンバーグ
また、ある時は、デヴィッドリンチ
そしてある時は、ソダーバーグ
また、観客ヘのアプローチはハネケのようでもある
誰かに似ているようでありながら
独特な世界観をもつ
そんなドゥニヴィルヌーヴ
<プリズナー>のラストでは
あとラストに1カット添えるだけで
ハッピーエンドにもなりえたのに
観客に対してそれをしない人
<渦>
<灼熱の魂>
<プリズナー>
<複製された男>
<ボーダーライン>
そして、
そのドゥニの
期待を裏切らない最高傑作が誕生した
<メッセージ>
と、
一緒に見た息子に云ったら
一緒に見た息子に云ったら
「原作の方が面白い」のだと、、、
<アルジャーノンに花束を>は映画化されて
<まごころを君に>になったように、
この原作の<あなたの人生の物語>は
<メッセージ>として視覚化された
どちらの原作も読み手を引き込むアイデアが秀逸で
それをどのように映像にするかは映画監督の手腕によるが
ドゥニが得意とする語り口と原作がマッチし
<未知との遭遇>のラスト部分のようであり
非常に完成度が高く
原作の面白さを生かし
成功に導いていると思うのだ
♪
宇宙から来た訪問者は
「時」を、「流れるような時間」として捉えない
過去も未来もココにあり
どちらが先でも後でも結論は同じなのだ
しかし人は
「今」という場所に
「過去」と「未来」を持ち込むことが出来ない
主人公の死んだ娘の名前「HANNAH」
その名前は特別なのだと母が教える
前から読んでも、後ろから読んでも
「HANNAH」は「HANNAH」で変わることは無いのだ
人は、
そしてまさにこの映画を鑑賞する人は
過去と未来を順番で捉えようとするのだ、、、
<メッセージ>
観て数日が経過するが
今でも興奮が覚めない、、、