たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ツカミはOK!な映画/サンザシの樹の下で

名匠チャンイーモウの
比較的新しい作品

ファーストシーン
学生たちが山間の村を訪ねる

途中
一本のサンザシの樹の下で
足を止める

綺麗な赤い花を咲かすという
日本兵と戦った人々の血の色だそうだ

ラスト
主人公二人が
いつか花を咲かせる頃訪れようと誓った
サンザシの樹について語られ
幕となる


優秀な人材は
政争の犠牲となり
毛沢東により
40万人が殺された

近年
中国国内では
毛沢東の再評価がされているが
不思議でならない

本篇中も
毛沢東共産党改革派を褒めたたえる
歌と踊りの場面があるが
自分を褒めるように命じる人間が
それに値するのかくらい分かりそうなものだが
歴史は今でも同じように
どこかで繰り返されている


主人公の男性が
白血病で死ぬストーリーだが
70年代に流行ったパターンが古臭い

ただし
暗に文化大革命の犠牲者として
匂わせているところは良い

そして
最後は『泣いてもらいましょー』的な
予定調和的な物語が受け入れられない

とはいっても
>泣<


<初恋の来た道>が
チャンツィーの
プロモーションビデオのようであったように

この作品も
チョンドンユイを
見せる映画でもあるのだね


多少の不満はあっても

水墨画を下地にして
色を重ねたような画が
完成された構図と共に
素晴らしく美しい

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