JPメルヴィルの傑作
<影の軍隊>
その最初の場面
フランスの象徴凱旋門が
上下フレームいっぱいに収まっている
ふつう
こんな構図する?
もう少しルーズに対象を収めると思うんだけど
こういう撮り方されると
うぉ~といきなり
すげぇ~と感心しちゃう
出来るだけ大きく
迫力あるように撮っているんだね
遠方からフレームINしてくるドイツ軍は
大きな凱旋門に比べると
当然豆粒みたいに小さいのだけど
その小さな兵隊たちの行進が
FIXで構えるカメラに向って迫ってくると
その姿は徐々に大きくなり
大きな大きな門さえも凌ぐまでに達する
侵攻するドイツ軍
あっという間にパリを占拠する
それを言葉で説明することなく
最初の1カットでみせ切ってしまう
説得力のある画
こういう演出が
優れた監督なんだね