映画が
まだ「活動写真」と呼ばれていた
創世記から
トーキーや天然色など
映画技術の進化と同時に
優れた監督たちは
構図やキャメラの配置、動きによって
すごいこと
新しいこと
他と違うこと
美しいこと
かっこいいこと
それらを
キャメラのファインダーの先に追い求めた
それは「情熱」であり
「自尊心」であり
そして「欲」であった
凝って凝って
凝りに凝って
自らの欲求を満たしていった
♪
音楽の旋律が尽きたと言われるように
映画における画の見せ方も尽きてしまったのかもしれない今
夢も欲も
昔とは全く違うものに映画作りは変わってしまった今
無限の可能性を感じたであろう時代の
まだまだ画に対する「欲」が
スクリーンから発しられていた頃の
カールドライヤーの<ヴァンパイヤ>
<裁かるるジャンヌ>と並ぶ傑作ながら
埋もれがちだ