たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/女の中にいる他人


女として母として
世間体も将来のことも
保身も打算も
すべて生きていくうえで
悲しいかな必要なこと

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親友の妻と不倫関係にあった男が
彼女を殺してしまい良心の呵責に苦しむ

幸い疑われることがなかったにも関わらず
それでも精神的な重圧から解放されたく
男は妻に告白し
親友にも告白し

そのことは忘れるように助言され懇願されても
さらには自首しようと決める

殺しは身勝手な理由ではなく
事故ではあったが
自己の罪悪感に押しつぶされていくことに耐えられず
妻や子供たち家族親戚のことは考えず
身勝手に自首を選ぼうとする

こうなると
何が身勝手なのか分からなくなっていくが
主人公を小林桂樹がやるからキャスティングがいい
お人好しで人望のある男だから面白い

ブラックユーモアを含んだ心理サスペンス

男の正義と愚かさ
女の正義と打算

さすが成瀬己喜男
面白く面白く男女を描く、、、