たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

行ってはいけない病院

その病院は
急患を拒まない

とくに整形外科には
大勢の入院患者でいつも溢れている

とくに
交通事故の怪我人が大のお客様のようだ

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先日
帰宅途中の社員が
小雨で足元が悪い中
ながらスマホで駅に向かっていた

そして
前方から人が来るのを感じて
身体を少し移動した瞬間だった
ツルンと滑って
身体が宙に浮き
地面に叩きつけられたそうだ
その際右腕が外れたのかと思うほどの感触を感じたまま
動けなくなったそうだ

そして
救急車を呼び
その病院D三KS病院へと運ばれた

ボク「ぁぁぁっ、あの病院、行っちゃったかぁ」

彼は最初ボクの言葉に戸惑った

ボク「医者は「これはたいへんだ」って言っただろ?」
「はい」
ボク「複雑骨折だから、手術をしなくてはならないと言っただろ?」
「はい」
ボク「入院しろと言っただろう」
「なんで知ってるんですか?」

なぜなら、、、誰にでもそう言う病院だからだ、、、

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20年前
ボクは草野球場にいた

ボクが元いた会社と今の会社の
草野球の試合をしていた

ボクはセンターを守る
ライトには非常に心もとないオジサンが守っていたので
ボクは非常に広い守備範囲を守らなくてはならなかった

それは7回の守備の時だった
バッターの打った球がライト方向にライナーぎみに飛んだ
ボクはほぼライトの定位置まで駆け
地面に落ちかけた球に思い切り手を伸ばし飛びかかった
宙を飛んでいるときは『オレってやるなぁ~』と思っていた
そして捕球し前転した
カッコイイ~

と、思ったら

すごい痛みが捕球した右肩に感じ
グラブから球がポロリと落ちた、、、

宙を飛び
着地で回転した際に右肩を強打したのだ

そして
救急車を呼び近場の病院から訪ね進むが
どの病院も急患を断られ
やっと急患を受け入れてくれた病院がD三KS病院だった

すぐにレントゲンが撮られ
医者の説明を聴く

「あああ、これはヒドイ複雑骨折だ」
「手術をしてボルトで局部を留め、
 半年後に又手術をしてボルトを取り出さなければならない」
「その間、入院をしてもらわなくてはならない」

あまりの痛さに
考える冷静さを失い入院の手続きをした

手続きを終え
病室の自分のベッドに腰かけると
じょじょに落ち着いてきて
周りを見渡すゆとりができた

すると
隣のベッドの患者は入院患者らしからぬ元気な様子で
左手の人差し指を骨折したらしく包帯を巻かれていた

どうせ金は保険屋が払うし
慰謝料も休業補償も出る
のんきな入院暮らしがお気に入りのご様子だった

身体はピンピンしているのに
指一本で入院、、、

その光景を見た1分後
ボクが公衆電話の受話器を握っていた

自宅の近所の整形外科に電話をしたのだ
事情を説明したところ
電話の向こう側の医師は言った
「さっさと出てうちに来い」

入院手続きをしてから5分後
ボクは退院手続きをしてその病院を去った

その後
手術も入院もせず
1か月がたった頃に治った
何も不都合もなく後遺症もなく済んだ、、、


P.S.
うちの会社の
また別の社員は
早朝の通勤途中
車にひき逃げされ
やはりこの病院に運ばれ
その病院を抜け出せず
骨折で3か月拘束された、、、

病院は金と時間がかかる
すすんで行きたい場所ではない

しかし
仕事が休めて
金の心配はないときたら
不真面目な怠け者たちにとっては
保養所のような場所となる

まっとうな人にとっては
行ってはいけないタイプの病院だ、、、