プレイボーイ、ペントハウスと肩を並べる
3大ポルノ雑誌の
その創業者で
ジャックリーンオナシスのヌード写真掲載で
一躍売り上げを伸ばし
大富豪となる
ラリーフリント
なんだろうね
<市民ケーン>を彷彿させるね
この<ラリーフリント>
演説シーンもそうだが
世間との闘い
(原題は<People VS Larry Flynto>)
自分の意思を決して曲げないワンマンさ
それはさかのぼれば子供時代
<市民ケーン>との共通点
これは
ミロスフォアマンの作った
<市民ケーン>とも呼べるかもしれない
「愛のコリーダ裁判」を彷彿させる
ラリーフリントのワイセツ裁判
大島渚は
「ワイセツとは何か?芸術とは?」という切り口で
裁判に挑んだが
ラリーフリントは
「ワイセツの何がいけない!」という
開き直り
本音で挑む
「なぜプレイボーイなど同じような雑誌は裁判にならず
私だけが法廷に引っ張り出されるのか?」
理不尽、謀略
「***(女性の性器)や###(男性の性器)がワイセツなら
創造主(神様)を責めろ」
宗教と信仰心
「子供の目に触れるから発禁にするというのなら
子供がビールを飲んでしまったらバドワイザーの製造を止めるのか」
ああいえば、こういう
「SEXは合法だ
みんなSEXが好きで、SEXをするのに
ワイセツだといい、悪いことのように言うのだ」
本音と建前
「立派な新聞社は連日戦争の悲惨な写真を載せている
死体等おぞましい写真は立派で、裸は悪なのか」
チャップリンの独裁者のよう
「戦争は正しく、人を殺せば英雄だけど
誰も傷つけない裸の写真は悪なのか」
そして禁固25年の刑の判決
♪
よく
テレビの低俗番組のことでも
こういった話しになるね
テレビはタダで観られるし
チャンネルも自由に変えられるのに
それなのに
不愉快だ、下品だ
と
見ない自由、権利があるのに
排除しようとする人たち
♪
ボクが
下品な人間だから
そう思うのかもしれないが
世の中
上品なばかりになったら
むしろ恐ろしい
息苦しくて生きていけない
♪
「ジョージオーウェルは言った、
自由とは人の聞きたくないようなことでも言える権利だ」
聞きたくないこと
都合の悪いこと
それを制限しようとしたら
それは自由ではなく
独裁的な国家となってしまう
ラリーフリントは
自由の国アメリカで
あまりにも下品で
自由すぎ
そのために撃たれて
下半身不随にもなるが
それでも彼は
今でも生きている