＜ブロンドの恋＞を観て以来
ミロスフォアマンを見直し見返している
＜パパ／ずれてるゥ！＞は
昔テレビで観たような覚えもあるが
記憶が定かでないので改めて観た
まったくどんな映画なのか見当がつかないね
原題は＜Taking Off！＞
子のTaking Offであり
親のTaking Offでもあり
ドラッグのハイな感じでもある
歌詞にインスパイアされた物語
娘が無断外出すると
親は家出したものと思い右往左往
しかしその日のうちに帰ってきた娘を叱ると
娘は今度は本気に家出
親はSPFC（家出した子供を持つ親の団体）に入会し
そこでは「子が家出したことで夫婦の絆が強まり」
「子供を探し出すことだけではなく、子供を理解すること」の重要性から
大勢の親でマリワナを体験する
その後、ラリって帰宅して、、、
親子の無理解、断絶を痛烈に皮肉るコメディ
ニューシネマの時代のホームドラマ
劇中
髪の毛がストレートな頃のティナターナーやカーリーサイモン
そしてあの＜ミザリー＞のキャシーベイツも唄っているので
非常に貴重な映像でもある
歌唱シーンではカット割りが上手い
今でこそよくある編集だが
ニューシネマの新しいスタイルを感じる
シリアスな題材を
徹底的にバカな方向に落としていくシニカルな感じ
『バカだなぁ』と笑ってみている感じ
いかにもミロスフォアマンらしい
クライマックス
親の愚行を目の当たりにした娘
その俯瞰の画がいいね www
でも
こんな光景
娘ならば笑ってられないね
どん引き～
子供を心配して
それでいて偉そうな親が
みっともない姿をさらすわけで
その後
パンツはいてから
あらためて娘を諭そうとしてもアホなわけだよね、、、
日々そばにある
もしくはあり得る
日常のアホさ加減
ミロスフォアマンは笑ってる、、、
PS
娘が万引きで捕まったという情報を得て夫婦の会話
「ジニーは日本製の携帯テレビを盗んだそうだ」
「ソニー？」
「いや三菱だ」
そういうことではないだろう、、、やっぱアホ
