たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/クリーピー・偽りの隣人

まぁ
この映画の評判の悪さといったら
思わず笑っちゃうほどだ

クリーピー・偽りの隣人
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いろいろとレビューを眺めていると
非常に低評価で
ボロクソのコメントの数々

でも
そんなに言われるほど
悪くないとボクは思うね

羊たちの沈黙>以降
サイコものが
あまりにも多すぎるから
その時代に育ってきた若い世代には
この程度の内容では
何の反応も起きなくなっているのかと思うと
それは
むしろその時代性の方が
恐ろしくさえ感じる

ただし
原作を超えようとしたとしても
もう少し原作に忠実にした方が
良かったかもしれない

そのため
観客の多くが
違和感を感じる場面が
多くなってしまった

従ってしまうヘンな麻薬
家の中の怪しげな廊下
明らかに怪しいのに多少躊躇しながらもついていく竹内結子
などなど
ツッコミどころ満載なため
観客は
鬼の首で獲ったかのように
言いたい放題だ

海外で多くの賞をとるから
立派な上等な映画を撮る人とばかり
思われがちだけど
本質的にB級映画が好きで
そういうテイストを必ず
自作に反映させる

映画をよく知っている人だから
素人から指摘されるまでも無く
自分でも分かっていてやっているところがある
狙いなのだ
確信犯なのだ

たとえば
家の大きさと比べても
地下室へ向かう通路の長さは
たしかに明らかに不自然だが
心理的な距離感を考えると
ふつうにホラー映画には
有りがちな要素と思う

『なんでついて行っちゃうの~結子ちゃ~ん』と
呟いてしまいそうな
呆れるほど不自然なシーンも
まさしくB級ホラーそのものではないか

ラストも不評だが
むしろ
こうでなければいけないと
ボクは思った

過去、現在、これから狙いの家の配置に至っては
よくできたローケーションで
多少作り込んだとしても
非常に上手く出来ている

そして
一番スゴかったのが
新しい家族として
5人がバンで彷徨うシーン

この画が
ゾッとするほどイイ!

なんなのあれ?
スクリーンプロセスで撮ったの?
なんなのあの色味?
スゴすぎるんですけど~
ちょっとヒッチぽくも感じる~

このシーンだけでも
この映画を観た価値が十分にあった

そんなに
バカにしたもんではない作品だ