レビューを眺めていたら
若い人が「白黒でも名作はあるよ」と書いていた
どんだけ上から目線なの?
「白黒でも」の「でも」が気になるというか、腹立たしい
完全に「白黒映画」を下にみている
白黒映画はつまらないことが前提で
むしろそれが若者たちのコンセンサスなのだね
どれほど白黒映画観た上で言い切っているのだろう?
言い切るということはそれを熟知していなくてはいけないが
熟知どころか何本も観ていないんだろうな
<七人の侍>でさえ
「ぜんぜん面白くない」というコメントを時々見かける
むしろ白黒映画のことを知っていたら、そんな言葉は出ない
たいして観ていないのに言い切る、ネット社会の愚かさ、バカ
映画の歴史から「白黒」と「カラー」の期間はほぼ同じくらいだ
映画史の半世紀は白黒映画の歴史だ
冷静に客観的に比べて
白黒がカラーに劣っているとはいえないし
むしろ白黒の方が多くの名作があると言えるかもしれない
ちなみにボクのベスト100では
邦画のTOP20のうち
15本が白黒で、カラーは5本と
断然白黒が優位
洋画であっても
TOP30の白黒:カラー比は
ちょうど半々の15本:15本であった
ようは
白黒が劣っているのではなく
ただたんに若者が「観ていない」「観ない」だけ
それでいながら知った様な事を言い切ってしまう
何度も言うが「愚か」だ
長屋紳士録
きっとそんなガキたちには
こういう映画を観ても何にも感じないだろうし
観る以前に、この貼り付いた画像だけ見て結論付けちゃうのだろうなあ
「やっぱ白黒はつまらない」と、、、
小津の戦後第一作
戦後の東京や湘南の風景が興味深い
戦災孤児を扱った
日本のネオリアリズモとも言える
静かなる反戦映画
でも小津だから暗いだけではない
そんな時代でさえ、人間の「情」がある
ときどき見せるロングのショットが素晴らしい
主役の飯田蝶子の演技が上手い
そして
オチがスゴイ、ラストがスゴイ
こんなの観ても分かんねえだろうな、ガキじゃ