阿佐ヶ谷ラピュタでみた
この映画館は初めてだ
いい映画館だ
年寄りばかりだがイイ
(若い映画フリークがいないのは寂しいの意味)
フィルム上映がイイ
16ではなく、ちゃんと35なのだ
本編は
川島雄三の隠れた傑作
<幕末太陽傳>や<しとやかな獣>のように
語られることは少ないが
ほかの川島名作と遜色ない傑作
浦粕(浦安)の貧乏街
貧民窟
乞食が淫売が
生きる街
そこに現れ住み着く
冴えない小説家と
街の人々の物語
山本周五郎の貧乏噺がイイ
新藤兼人の脚本がイイ
役者がイイ、全員イイ
貧しいけれど
人間のエネルギーが充満している
川島得意の群集劇
人の数だけドラマがある
パワーがある
笑いがある
涙がある