たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/オセロ

オセロ
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市民ケーン>を初めて十代の頃観た時よくわからなかった

あの頃は
ストーリーとアクションでしか映画を見ていなかったのだ

それから
この映画を理解できるようになるための映画鑑賞の旅が始まった
 
その後すぐに<オセロ>を観た
しかしコスチュームプレイは苦手なので
この映画はそれっきりになった
 
市民ケーン>はその後何度となく観たが
<オセロ>のLDは棚に埋もれたまま
再び手にすることも無くなり
自分の記憶から埋もれた
 
「今観るとガッカリ映画」があるように
その逆に
「今観るとスゴイ映画」スゴイと解る映画もある
 
結論から言うと
<オセロ>は完璧に近い映画だ

引いて良し、寄って良し
全てのショット全てのカットの構図がいい
配置が良く、奥行きがあり、コントラストがキレてる
また音が良い、音の使い方が上手すぎる

スゲエーーー!カッチョイイーーー!と
カットが変わるたび唸っていたら、ラストを迎えた
 
スゴイショットを重ね、惜しみなく切っていく(つないでいく)凄さ
横綱相撲のようだ

アッパレ!おそれいりました


【allcinemaより】
その完全主義を厭われハリウッドを追われたウェルズが、幾度かの撮影中断を経てヨーロッパの僻地モロッコで完成させた、四年越しの企画。52年度のカンヌ・グランプリに輝くも、短期間公開されたきり再び陽の目を見ることなく、ネガの紛失と共に永遠に埋もれたかに見えたが、20世紀FOXの倉庫にしまい忘れられていたネガが奇跡的に発見され、ドルビー仕様で修復、40年ぶりに世界の銀幕に蘇った。シェークスピアの原作世界をたわめることなく、大胆なモノクロの陰陽を駆使(冒頭、主人公オセロと妻デズデモーナの葬列をシルエットで捉える不気味な美しさ!)、短いショットのスピーディな連なりは、古典劇の映画化であることを忘れさせるスリルを醸し出す。ウェルズ自身によるオセロもさることながら、本作が最初で最後の映画出演となるアイルランドの名優M・マクラマー演じるイアーゴが、全てを悲劇に導く死神めいた風貌で、実に素晴らしい。
<allcinema>