ノラ in 驟雨
成瀬巳喜男の名作<驟雨>の中で
名無しなのだが
いちおう
原節子が「ノラちゃん」と呼んでいる
映画とは関係ないがこんな感じの野良犬
今でも
東南アジアの国々(シンガポールを除く)では
道端で寝っころがってる
首輪の無い犬を見かけるが
この映画の舞台は
1950年代~60年代の東京、梅ヶ丘
東京でも
野良犬が多くいたのだね
主人公夫婦の家の軒下に
住み着いた野良犬・ノラちゃん
リードもせず
狂犬病の注射もせず
まだ
ペットを飼うモラルのない時代
もっとも
原節子には飼っているつもりはない
あくまでも
犬が勝手に住み着いてしまったのだ
それでも
その犬に靴を盗まれたり
帽子をとられたり
ニワトリをかみ殺されたりといった被害が出て
軒下を貸している責任上
近所のうるさ方に
「犬殺しに引き渡すか、飼うか、きちんと決めろ」と責められる
犬殺しだって、、、こわっ