バーブラストライサンドが
ジーグフェルドフォーリーズの楽屋裏から
劇場に入るファーストシーン
客席に深く座り
歩んできた道のりを振り返る
そして
ラストは大熱唱で幕を閉じる
このパターン
バーブラにありがちな構成
だけどだけど
そんなの関係ない
バーブラファンには
そんなことはどうでもいいこと
この映画を観ると
バーブラがシナトラにも勝るとも劣らない
エンターテイナーということがよく分かる
すぐれたコメディアンヌであり
歌唱力豊かなシンガーでありアーティスト
緩急使い分けのできる立派な俳優であることが分かる
風貌容姿から
日本人好みでないことは理解できるが
ボクは彼女の実力に圧倒される
ボクの歌姫であり超エンテーティナー
この映画でも彼女の独壇場
というか
彼女の為に作られた映画
これにより
Oヘップバーン、Lミネリ、Jアンドリュースと同じく
映画初主演でオスカーを手にしたシンデレラデビューを飾った
個人のバーブラ贔屓だけでなく
監督がWワイラーだから
ハズレがないワイラーだから
間違いない
巧みな演出で物語を進行させ
絶妙なカメラポジションや
気持のよい空撮を見せてくれる
その存在を知ることができるが
ブロードウェイのラストタイクーンと呼ばれ
収支度外視の絢爛豪華なセットと衣装で
NYの演劇界に君臨した
いわれているワンマンさは
バーブラとのファーストコンタクトで
楽しく見ることができるが
この映画では全般的には
バーブラのよき理解者であり協力者の立ち位置だ
ファンだからの贔屓目であるかもしれないが
彼女の歌とパフォーマンスに触れるだけでも価値があると思ふ