たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/二十四の瞳その5

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高峰秀子のキャラ設定

この映画の主役の教師高峰秀子
決して優しいだけの若い女性教師ではない
可愛らしいだけでなく人間臭くもある

自宅にいるときには
生徒の前にいるときは違う性格ものぞかせる
若い女性教師も自宅では母親の「娘」「女性」なのだ、これも上手い

いつも優しくイイ先生だけではなく
家では普通の女性、母親に文句を言ったり甘えたりもする
子供たちには見せない姿だ
そして普通の妻へ、普通の母になる
あくまでも理想像で見せないのが良い
 
理想的でなくて良いのだ
特別でなくて良いのだ
強くなくて良いのだ
悲しければ一緒になって泣く
そんな生徒を思う気持ちがある「普通」の女性、、、

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やっと辿り着いた先生の家にて

全教師必見だな
というか、教師を志す者には
これを見るのを義務化するべきだ! ハハハ
 
デコちゃんは
子役時代から人気者で
その後アイドル的な存在になっていたが、
あまり真剣でもなく
女優である自覚がなかったそうだ
あくまでも仕事であり
監督に言われた通り動くだけ

そんなある日
たまたま観た映画<小島の春>
その映画の主人公を演じる女優を観て
しっかりと演技をしないといけないと
「女優」として目覚めたそうだ、、、

その後
大人の女優になった彼女の
いくつもの名作・傑作の中で
一般的にもっとも知られている本作品
ほんとうに素晴らしい出来だ

ぁ、そのデコちゃんを目覚めさせた女優、、、その女優こそ杉村春子